菅笠(角笠)丸輪付き
重要無形民俗文化財にも指定されている越中福岡の菅笠です。汚れに強く、撥水性に富む菅(スゲ)は昔から笠の素材として栽培され製造されてきました。
越中福岡の菅笠
越中福岡の菅笠製作は竹骨から菅さし、仕掛け、のづけ、菅こぎ、笠縫いまでずっと手作業で進められます。 暑い最中の7月に人の背丈以上に成長した菅を刈り取り、天日干しさせて乾燥させた材料を使って笠骨は男性の仕事、笠縫いは女性の仕事とされて来たそうです。
竹骨職人
400年以上も前から作られる、菅笠に使用される竹骨。今までずっとこの笠骨作りに従事されて来て、数えきれない程の竹骨を作られた本物の職人さんは寡黙ですが迫力が違います。
穴だらけの板
年期の入った五寸釘が打たれた板は、笠の竹骨を曲げて固定するための道具。繁忙期には一日に何十、何百と製造しますので竹骨を次から次へと釘に引っ掛けて型が付くまで置いておきます。
地道な手仕事
静かな時間が流れます。一針、一針、丁寧な根気のいる仕事がずっと続いていきます。竹で作られた道具が入った菅笠作りの道具箱は「笠ぼんこ」。この地域では嫁入り道具として誰もが持っていて、母から娘へと受け継がれてきた物もあるそうです。
菅という素材
菅(スゲ)には防虫・抗菌作用のあるコボフェノールAや肝機能障害をおさえるパリドールという成分が含まれています。
※自然素材につきシミがある場合がございます。
菅笠上部と丁寧なステッチ
編み込の最後の天辺部分もしっかりした出来映えです。一針ごとに縫い付けられた丁寧なステッチを見れば手仕事の大変さが伝わってくるようです。
竹骨と丸輪
笠の骨には、しっかりと竹骨が使われています。菅笠をかぶった時に頭に安定して固定するための丸輪付。丸輪も同じ菅で作られています。左右にある耳輪は稲わら製です。
昔ながらのあしらい
丸輪に左右の耳輪、耳輪を結ぶ後ろ紐、顎紐と昔ながらのあしらいです。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※ご注意ください
上部の結び終わりが笠自体に縫い付けられているタイプや、結び終わりが短い箇所のあるタイプもございます。お選びいただくことは出来ませんのでご了承のほど何卒宜しくお願いします。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。