竹炭で土に活力
竹炭には電子顕微鏡で見ないと分からないほどの小さな孔が無数に開いています。この多孔質の竹炭は水や空気を通しやすいので、土の中に混ぜ込むと酸素を十分に含み通気性、水はけ、水持ちの向上になります。また、竹炭には2~4%程度の植物の成長に必要なミネラル成分が含まれていて、植物を元気にしてくれます。
使用方法
竹炭を土に混ぜます
竹炭を土壌に入れる量は容量比で10~15%を目安にし、酸性の用土や粘土質の用土には少し多めにいれるなど調節します。多く入れすぎるとアルカリ度が高まり逆効果になることがありますのでご注意ください。地元では、竹炭を利用して綺麗な花を栽培している農家の例もあります。
土質の改善
竹炭を土に入れる事により用土の透水性・通気性・保水性がよくなり、必要なミネラル成分が補給され作物の生長を促進する環境が作れます。有用微生物の増殖も活発になり、特に作物の根に栄養分を運ぶはたらきをする菌根菌を増やすのに竹炭は最適です。
プランターの上に、雑草予防にも
プランターや鉢植えの土の上にそのまま置き炭として使用することもできます。また、竹炭を厚めにまいておくと雑草が生えにくくなる効果も期待できます。 ※雑草予防には竹炭を土壌部分一面に少し厚めに敷きつめてください。
人と環境にやさしい竹
美しい竹林の保全
竹はわずか3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長してたったの3年で竹炭に活用することができる環境に優しい素材として注目されています。床下用竹炭の原料の竹は、筍生産農家さんが竹林を管理する際に伐採する孟宗竹を主原料としています。筍生産には伐採が欠かせないため、これらの竹を竹炭として活用していくことが、美しい竹林の保全と美味しい筍生産に役だっているのです。
竹の粉砕
丸竹はまず一定の幅に縦割りされ、その後にチッパー(粉砕機)にかけられ粉々にしていきます。
ロータリーキルン窯
大型の円柱状の窯を回転させながら竹炭を焼き上げるロータリーキルンと呼ばれる機械窯です。あまりの大きさと迫力に圧倒されてしまいそうです。
800度の高温で焼成
床下用竹炭は800℃の高温で焼き上げられています。窯の温度は常に自動制御装置で管理され一定の品質の竹炭が焼き上げられています。
竹炭の選別
チッパーで粉砕された竹は全て同じ大きさではないので焼き上げられる竹炭の粒の大きさもまちまちです。選別機で小さい竹炭粒は選り分け、製品が完成します。