虎竹八ツ目編み傘立て
直径が約30センチという一般のご家庭では少し大きいサイズです。飲食店、高級旅館やホテル様でのお使いを想定して製作しました。内側に黒の艶消し塗装したスチール(亜鉛メッキ鋼板)製の傘立てを入れており、最大約25本の傘を収納できます。
お客様のお声から生まれました。
虎竹フロアライトの編み目が傘立てに
虎竹フロアライト(丸筒)をお求め頂いたお客様から、同じ編み方で傘立てはできないだろうか?とアイデアを頂戴して製作しました。以前は何種類かの傘立ても虎竹で作っていたのに、どうして近年はなくなってしまっていたのだろうか?そんな事を思い起こさせてくれる契機ともなりました。
虎竹八ツ目編み
竹職人が熟練の技で虎竹を使い編み上げた傘立てです。自然の意匠である虎竹の虎模様は二つとして同じものがないオンリーワンの風合いです。
縁のあしらい
出来るだけ幅広の竹ヒゴと厚みのある虎竹を使い口部分と底部分を仕上げています。虎竹の節がアクセントとなりました。
日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)
「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。
明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです。
イギリスBBC放送も取材に来た「ミラクルバンブー」
左の写真が、自然に生えている状態の虎竹です。この虎竹をガスバーナーで炙り、竹自身から出る油分で拭き上げると右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。この珍しい虎竹(Tiger Bamboo)を取材するためにイギリスBBC放送までもが虎竹の里を訪れ神秘的な虎竹に「ミラクル!」を連発されていました。
竹職人達の想いが繋ぐ虎斑竹
竹は秋から1月下旬までが伐採のシーズンです。虎竹もこの期間に一年分をまとめて伐ります。竹職人達は急勾配の山道を運搬機と共に分け入り、一日中重たく長い竹を切り運び出すのです。そして、大きさや品質で選別したのち、ガスバーナーによる油抜き、矯め直しという製竹作業を行います。一本一本の個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で竹を炙り、まっすぐに矯正されるのです。こうして製竹された虎竹が、様々な竹製品へと生まれ変わります。
金属製筒入り
竹編みの中には黒のツヤ消しで塗装した金属製の筒が入っていて安定感のある傘立てとしてお使いいただけます。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※ご注意ください
写真のように接着剤が一部はみ出している場合がございます。また、金属製の筒には目立ちませんが、出し入れの際にできたキズがある場合がございます。ご使用には差し支えございませんので何卒宜しくお願いします。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。