渡辺竹清作 煤竹波網代ショルダーバッグ
網代編みの巨匠と言われる渡辺竹清先生の煤竹で編まれたショルダーバッグとしては最後の作品。30数年間、先生の工房でご自身の手元にでずっと大事に置かれていた籠です。バッグとしておりますが、幅広の形なので御所籠のように大切な小物入れとしてもご愛用いただけます。
網代編みの巨匠 渡辺竹清
昭和 7年 竹芸師・清の次男として生まれる
昭和41年 「竹清」を襲名
昭和53年 日本伝統工芸展入選
昭和54年 有名宝石店T社専属デザイナー エレザ・ペレッティ女史と出会う
昭和58年 日本工芸会正会認定 伝統工芸士に認定
竹に新たな命を与える
まさに、網代編みの巨匠という名にふさわしい渡辺竹清氏。網代編み(あじろあみ)では右に出る者はいないと言われる最高峰の技術で、100年経った煤竹を編み上げる究極の技。伝統的な技が、竹に次の100年を生きる新たな命を吹き込んでいきます。
美しい波網代
渡辺竹清先生の波網代は独特です、100年、200年と風雪を耐えきた本煤竹と炭化竹を独自の感性で織り交ぜながら誰も真似できない波網代の世界へと編み上げ昇華させられています。ご愛用いただく方が、見る角度により、光の加減により、その豊かで柔らかな表情の変化をお楽しみいただける最高の日本の技です。
長い時間が育む煤竹
煤竹(すす竹)は、古民家の囲炉裏の煙でいぶされた竹の事です。茶褐色の色目はいぶされて自然についたもので、縄目には色が着かずに残ったものもあります。中には100~150年も前の竹もあり茶道具などにも珍重されますが、現在では囲炉裏のある家屋がありませんので今後、ますます貴重な素材なのです。
以前京都のお取引先さんのところに立派な煤竹(すす竹)がおいてありましたのでお値段を聞いてみると、なんと1本100万円との事に驚きました。そんなわけで古い民家を壊すと聞きますと、県外までトラックを走らせて竹をいただきに行くこともあるのです。
上蓋
かぶせ式の上蓋は両サイドの籐ループに通したショルダー紐をゆるめて開閉します。
籐かがり
竹バッグで傷みやすい四隅の底角部分、本体角部分、縁巻には細い籐で強く丁寧に仕上げられています。
内張
綺麗に貼られた内張、落ち着いた雰囲気の上品な模様です。
「竹清」
しっかりした底の力竹に竹清の銘が輝きます。
ご愛用の方ご自身で
最後の煤竹で編まれた渡辺竹清作ショルダーバッグには通し紐はお付けいたしておりません。ご愛用の方がご自分のお気に入りの紐を通してお楽しみください。
桐箱入り
渡辺竹清先生の裏書きの入った桐箱です。最後の古い作品なので箱にはシミのような汚れがございます。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。