虎竹米とぎざる
虎模様が独特の雰囲気を醸し出す、虎竹の米とぎざるが編み上がりました。小ぶりなサイズは米とぎざるとしてなら2合用の大きさですが、思ったとおりの存在感、違いのわかるあなたのお手元で長く、お役に立ちたい竹ざるです。
お米は水切りすると美味しく炊ける。
お米を研いだ後、竹ざるで水切りするのは米ぬか臭さを完全に取ってしまうための工夫です。水切りの時間はお米の分量などにもより色々ですが、あまり長い間おいておくと逆に炊きあがったご飯が美味しくありません。
米研ぎざる活用法
ボウルや炊飯器の内釜で水に浸した状態でお米を研ぐ方も多いようですが、お米を研ぐ時の米ぬかを含んだ水はかなりの早さでお米に吸収されると言われますし、炊飯器の内釜によっては傷むこともあるそうです。
そこで、美味しいご飯のために米とぎざるに適量の水を流し入れながらお米を研いでます。お米を研ぐ場合には、あまりゴシゴシ強く研ぐと旨みも無くなり、美味しく炊けません。軽く、そして手早くササッとかき混ぜ米ぬか等を取り除きます。
日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)
「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。
明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです。
イギリスBBC放送も取材に来た「ミラクルバンブー」
左の写真が、自然に生えている状態の虎竹です。この虎竹をガスバーナーで炙り、竹自身から出る油分で拭き上げると右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。この珍しい虎竹(Tiger Bamboo)を取材するためにイギリスBBC放送までもが虎竹の里を訪れ神秘的な虎竹に「ミラクル!」を連発されていました。
竹職人達の想いが繋ぐ虎斑竹
竹は秋から1月下旬までが伐採のシーズンです。虎竹もこの期間に一年分をまとめて伐ります。竹職人達は急勾配の山道を運搬機と共に分け入り、一日中重たく長い竹を切り運び出すのです。そして、大きさや品質で選別したのち、ガスバーナーによる油抜き、矯め直しという製竹作業を行います。一本一本の個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で竹を炙り、まっすぐに矯正されるのです。こうして製竹された虎竹が、様々な竹製品へと生まれ変わります。
美しい編み目
難度の高い横編みという編み方で、これだけ美しい形に仕上げられている米ざるに、職人の技術の高さを感じます。
お米が編み目につまらない
米とぎざるの口部分内側には竹輪をはめて、竹編みにお米がつまったり、外にこぼれたりしないように工夫されています。
虎竹・白竹
ヒゴ幅、編み方、形、大きさ全て同じ竹ざるでも虎竹と白竹ではこんなに風合いに違いができるのです。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※お手入れ方法
お手入れはサッと手早く水洗いして完全に水分をふき取ったあと直射日光をさけて風通しのよい場所で十二分に乾燥させてください。浸け置き洗いや食器洗い機などのご使用は絶対にお避けくださいませ。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。