竹虎2025
日本唯一虎斑竹の蛇籠に願いを込めて
2025年に131年目を迎えた竹虎。この長い歴史の中には数えきれないほどの困難や課題があり、その先にはいつも喜びや笑顔がありました。今までの、そしてこれからの虎竹の里、竹の未来を考え巳年の今年のDMハガキは【蛇籠(じゃかご)】に決定しました。
蛇籠【じゃかご】
海岸・川河の護岸、水制に用いる工作物の一つ。竹あるいは鉄線で編んだ籠に玉石や割石をつめたもので、水流の早い個所や、堤防がくずされる可能性が高い個所へ設置される。形状から達磨籠、ふとん籠、かまぼこ籠、扇籠なごがある。
竹職人手編みの蛇籠
丹精込めて
日本唯一の虎斑竹で竹職人が蛇籠を編み上げます。竹ヒゴづくりから編み上げまで全て手作業です。出入口部分は編み上げず、撮影当日に竹虎四代目が中に入ってからその場で職人が編み上げます。
新荘川にて撮影
2024年8月、ニホンカワウソが最後に発見された川として有名な新荘川にて撮影がおこなわれました。写真家のミナモトタダユキ氏に撮影いただきました。
場所が違えど光る!職人技
蛇籠の中に竹虎四代目が入り、職人達が素早く入口を編み上げます。いつもの工場とは違う場所ですが「自分の腕があれば何処でも問題ない」と言わんばかりにササっと仕上げました。
改めて知る美しい自然
緑と青空が広がる最高の撮影日和。普段は無口な職人達からも自然と笑い声がこぼれます。猛暑の中での撮影でしたが、思いのほか川の水はひんやりと冷たい。普段見慣れた当たり前の景色がミナモトタダユキ氏の手にかかると、まるで別世界。虎竹が生息する高知県須崎市はこんなにも美しく心落ち着く場所だったのだと改めて気づかされました。
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