スズ竹蕎麦ざる(網代)
丈夫な竹素材で知られるスズ竹を、細くヒゴ取りして編み上げだ蕎麦ざる。網代(あじろ)の底編みが特徴のしっかりした作りなので、暑い季節には蕎麦ザルや素麺ザルとして毎日でも活躍しそうな、竹編みなのです。
しなやかで弾力のあるスズ竹
スズ竹について
スズ竹は主に東北など寒冷地に育つ細い竹です。厳しい風雪に鍛えられて、こんな腰の強い、粘りのある素晴らしい素材ができたのだと思います。エンピツくらいの太さの笹の仲間ですが、これをナタで四つ割りして外皮の部分だけをヒゴとりして作る市場かごに代表されるスズ竹細工は本当に丈夫で実用的。スズ竹ならではの弾力、しなやかさ、堅牢さが特徴です。
スズ竹の加工
細い竹を大きなナタで割り、ヒゴ幅を揃えて材料を作る作業は職人の腕の見せ所。どんなに熟練の技を持つ職人も、素材が悪いと良い細工はできません。
竹ヒゴ取り
竹ヒゴ取りは真竹細工などでも使う事のある鉄板に穴をあけた「へごかけ」と言われる道具を使い細さを均一にしていきます。
はね板を使った編み込み
こちらのスズ竹細工の特徴は底編み(編み始め)の時に使う「はね板」と呼ばれる斜めにしつらえられた板。はねはじめ、つまり編み始めに使う事から、はね板と言われていますが細かい作業には効率的な編み込み用の道具です。ひと編み、ひと編み手早く仕上げていく職人さんの手。竹の種類や編み込みや出来上がる竹細工はそれぞれですがいつ見ても美しい手だと思うのです。
網代(あじろ)編み
底編みの網代(あじろ)編みから渦巻き状に編み方が変わる箇所が一番難しいところだと言われます。スズ竹蕎麦ざるは表皮を上に編み込まれていますが白く見えている部分だけは竹ヒゴの表裏が反対になっているのです。
竹ざる底
竹ざるを裏面から見ても美しい編み込み。表から見て白っぽく見える渦巻き模様は底から見ると竹表皮部分となる少し青く見えるのです。
粗い縁巻き
編み込みや、1年の若竹を使った縁巻きは丁寧に仕上げられてはいますが、所により毛羽立ちや粗い作りの所があります。このような作風ですのでご了解ください。
縁部分の高さ
スズ竹蕎麦ざる(網代)の縁部分は平らではなく少しだけ高さをつけて編み込まれています。沢山の量を盛る時などに便利な作りなのです。
ざる蕎麦や素麺が楽しみに
丈夫なスズ竹で編まれた日常使い頂きたい蕎麦ざるです。暑い夏は食欲も減退気味であっさりした素麺などを冷たいツユでスルスルッといきたいもの。料理は舌だけでなく、目でも味わうもの、涼しさを感じるこんな竹ざるなら便利で楽しい食卓が囲めそうなのです。
お蕎麦以外にも
シンプルで丈夫なざるなので、お蕎麦や素麺をいただく以外にも、ランチプレートや水切りザルなどとして様々にお使いいただけます。
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サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※お手入れ方法
お手入れはサッと手早く水洗いして完全に水分をふき取ったあと直射日光をさけて風通しのよい場所で十二分に乾燥させてください。浸け置き洗いや食器洗い機などのご使用は絶対にお避けくださいませ。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。