丈夫で通気性抜群
丈夫な蓬莱竹(ホウライチク)を四ツ目編みにして通気性抜群のお弁当箱にしました。美しい竹肌と、全体的にふっくらと優しい丸びをおびたラインが特徴です。
磨きの美しさ、シンプルな編み目
竹皮を薄く剥いだ美しい竹ヒゴを使って、通気性良くシンプルに編み込まれた四つ目編み。単調だからこそ飽きのこない長く使えるお弁当箱です。
しなやかで堅牢、蓬莱竹という素材
蓬莱竹(ホウライチク)
蓬莱竹(ホウライチク)は株立ちのバンブー類に分類される竹です。元々は熱帯系の竹で、火縄銃の火縄部分を作るのに日本に移植された竹と言われています。竹は中が空洞になっていて水に浮きやすいのですが、この竹は熱帯特有の肉厚の性質を持ち水に沈むから沈竹(チンチク)とも呼ばれています。ただ、高知の竹職人はこのような名称を使わずシンニョウチクと呼んでいます。主に暖かい海沿い地域の河川などで多く見られる竹です。雨の多い土地柄であり河川の氾濫が頻繁にありましたので株立ちで、気候風土もあって比較的大きく育つこのシンニョウチクは護岸のためにも重宝されてきたのだと思います。
蓬莱竹(ホウライチク)
蓬莱竹は青々とした伐りたての時には非常に柔軟性に富み、昔はロープ代わりに使用していたという職人さんもおられるほど、とても使いやすい素材です。時間が経過してきて乾燥し色合いもうすだいだい色に落ちついてくると、今度は堅く締まった感じになってきます。川原などに多く自生していて、非常にしなりがある竹です。そんなチンチクの柔らかい竹質を活かし、しなやかな編み込みの竹細工が作られています。
「親思う心に勝る親心今日のおとずれなんと聞くらん」と辞世の句をよんだ親思いの吉田松陰にちなんで、山口県・萩の松下村塾には蓬莱竹(ホウライチク)が植えらています。株立ちの姿がいつまでも親竹の近くから離れない子供の姿のようだと「孝行竹」とも言われています。
口巻き
口巻き部分は、釘留めの仕上げをやめて籐巻きで仕上げました。
蓬莱竹の強さ
伐採してヒゴ取りしたばかりは柔らかく編みやすい蓬莱竹ですが、乾燥するにつれ適度な硬さになってきます。
ふたの開閉について
蓋をあける時はに底の四隅部分に指をかけると持ちやすく、よりスムーズに開けられます。
おむすび4個分
コンビニのおむすびを立てた状態で並べた時、ちょうど4個分が綺麗におさまるサイズです。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※お手入れ方法
お手入れはサッと手早く水洗いして完全に水分をふき取ったあと直射日光をさけて風通しのよい場所で十二分に乾燥させてください。浸け置き洗いや食器洗い機などのご使用は絶対にお避けくださいませ。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。