根曲竹角茶碗籠

丈夫なだけではなく、竹特有のしなりや、ぬくもりを感じる根曲竹で使いやすい角型の茶椀籠を作りました。形だけでなくサイズも一人暮らし、二人暮らしなど若い世代の方にもご愛用いただける大きさにしています。

根曲竹

根曲竹は高山の積雪地帯等はじめとして寒い地方に多く成育する根元が曲がった竹です。直径はボールペンより少し太いくらいの大きさで竹という名前がついていますが実は笹類。雪の重みで鍛えられて根元部分が曲がるので名前がついています、千島笹とも呼ばれますが粘りがあり強靱な特性の竹から生み出される竹細工は非常に丈夫で実用的で、長年使用しているうちに風合いも深まってきます。

根曲竹の多くは2メートル程度の高さしかありませんが、中には3メートルを超える長さの竹もあります。輸入竹材ではこれほどの耐久性の高いものはなく、竹細工に利用される他にも冬囲いなどの園芸用、農業用としても多用されています。

表裏が交差する編み込み

底内側に耐久性の高い根曲竹表皮部分がくるように編み込んでいますので、茶碗籠本体の編み込みは竹表皮の表裏が交互にきています。

しっかりとした口巻き

根曲竹を半割にして合わせた口巻部分には柔らかい根曲竹の若竹の表皮を薄く剥いでしっかりと巻いて仕上げられています。足がついていて上げ底になっていますので水切り、通気性も抜群です。

野趣あふれる底部分

籠の中で荷物の重さが直接かかる底部分には割っぱなしの根曲竹を差し込む野趣あふれる作りです。

サイズ

天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。