軽くて扱いやすい日本ならではのちりとり
持ち手に虎竹をあしらい、本体部分は楮和紙を柿渋で仕上げた上品なちりとりができました。和紙の表面は繊維が絡み合った自然な構造になっており、静電気を帯びる可能性が低いため、掃除の際にホコリが舞い上がりにくく快適に使えます。一閑張り(いっかんばり)は、日本の伝統工芸技法の一つで、竹や木で作られた素地に和紙を何層にも貼り重ねて仕上げる工芸品です。
楮100%の風合い
楮(こうぞ)特有の繊維のからみがあり、表皮に若干のケバ立ちが出来る場合もありますが工業的に生産されたパルプとは違う、昔ながらの楮100%の和紙にこだわり製作しています。手で触れると心地のよい和紙の風合いを感じられます。柿渋を複数回塗り重ねることでこのような深みのある色合いとなるのです。
手作りの風合い
貼り合わせ部分も手作りならではの丁寧さで作られ、柄の部分は和紙の上からでも竹の表情が感じられます。
細かなごみも集めやすい
和紙の薄さを活かした作りで、床にフィットしやすく細かいゴミや埃も集めやすい構造になっています。
シュロほうきとご一緒に
フローリング掃きにおすすめなシュロ箒とあわせてのご使用もおすすめです。
虎斑竹の持ち手
日本唯一の虎斑竹を贅沢に持ち手にあしらいました。和紙・柿渋との相性も良く、品のあるモダンな雰囲気を醸し出しています。
日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)
「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。
明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです。
イギリスBBC放送も取材に来た「ミラクルバンブー」
左の写真が、自然に生えている状態の虎竹です。この虎竹をガスバーナーで炙り、竹自身から出る油分で拭き上げると右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。この珍しい虎竹(Tiger Bamboo)を取材するためにイギリスBBC放送までもが虎竹の里を訪れ神秘的な虎竹に「ミラクル!」を連発されていました。
竹職人達の想いが繋ぐ虎斑竹
竹は秋から1月下旬までが伐採のシーズンです。虎竹もこの期間に一年分をまとめて伐ります。竹職人達は急勾配の山道を運搬機と共に分け入り、一日中重たく長い竹を切り運び出すのです。そして、大きさや品質で選別したのち、ガスバーナーによる油抜き、矯め直しという製竹作業を行います。一本一本の個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で竹を炙り、まっすぐに矯正されるのです。こうして製竹された虎竹が、様々な竹製品へと生まれ変わります。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※口部分は1~3cm程度サイズに差がある場合がございます。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。