自然のめぐみ、暮らしの道具
竹製の箕(み)は、農産物を選別したり、運んだり、ずっと昔から作業になくてはならない実用的な道具として重宝されています。
箕の製造
受け継ぐ伝統の技
竹を割る、剥ぐ、編む…静かな作業場には竹の音だけ。ただ、黙々とひたすらに竹に向かう迫力に圧倒されます。
技あり、一本。
一枚の竹編みに切り込みを入れ、重ねあわせて角を作ります。こうして箕の腰部分がつくられます。数ある竹細工の中で箕作りは難しく、製作する職人はごくわずかとなっているのです。
経年変化
竹細工の大きな魅力の一つが、経年変化です。使う事によって手に馴染み、だんだんと色合が飴色に変わり、更に深みのある色合いになるのです。瑞々しい編み込みは気持ちよく美しいものですが、年期が入りこのように渋い風合いに変わってくるのも竹ならではの素晴らしさです。
持ち手部分
持ちやすく丈夫に使えるように持ち手部分には藁とシュロを巻いて滑らずしっかり持てるように作られています。
腰上部分と箕先
腰上部分の縁は見るからに堅牢な竹の厚み。昔ながらのカズラで仕上げられています。箕先は一本の細い割竹、丸竹を通してカズラで留めて補強し、丈夫さへの工夫がみられます。
網代編み
均等に割った竹ヒゴをギッシリと編み込んで丈夫に仕上げられています。
角と先端部分
傷みやすい両端の角の部分は、幅の広いしっかりした淡竹を使い、カズラ留めして補強しています。箕先の補強には割竹と丸竹(メダケ)が入れられています。
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サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※お手入れ方法
お手入れはサッと手早く水洗いして完全に水分をふき取ったあと直射日光をさけて風通しのよい場所で十二分に乾燥させてください。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。