虎斑竹とは(Tiger Bamboo)?
イギリスBBC放送も取材に来たミラクルバンブー
虎斑竹(虎竹・Tiger Bamboo)は淡竹(ハチク)の仲間ですが、表面に虎皮状の模様が入っているところからこう呼ばれています。この模様は幹に付着した寄生菌の作用によるとの学説もありますが、全国でも安和の虎竹の里でしか成育しない不思議な竹です。イギリスBBC放送が取材に来られた時には「ミラクル!」を連発されていました。
土佐虎斑竹命名の父、牧野富太郎博士
坪井伊助著「竹類図譜」
土佐虎斑竹(学名:Phyllostachys nigra var.tosaensis Makino)の命名をされたのは、高知県出身の世界的植物学者で、自ら草木の精と言ってはばからなかった牧野富太郎博士です。牧野博士が虎斑竹を命名されたのは、1916年(大正5年)の事でした。
はちくの変種にして、高知県高岡郡新正村大字安和に産す。(現在の須崎市安和)凡の形状淡竹に等しきも、表面に多数の茶褐色なる虎斑状斑紋を有す。余は明治45年4月自園に移植し、目下試作中なるも未だ好成績を見るを得ず。
天然記念物保護条例は竹から始まった
日本における文化財条例の始まり
岡山県真庭郡の虎竹は稈(竹の茎の部分)が美しいので、寛政三年に幕府の直轄地として、早川八郎左衛門という名代官がこの保護に当り、条例を設けたと伝えられています。これが日本に於ける文化財条例の始まりでした。ところが、明治に入ると好事家によって盗伐され、絶滅状態となります。そこで明治四十四年当時日本の最高の植物学者達が、この文化財の保護のためにときの政府へ建白書を提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となったのです。そういった意味で虎斑竹は我が国の文化財の歴史を語る上に最も重要な位置を占めています。この明治政府を動かして国法を発動させた歴史的な建白書の全文を下記に紹介致します。
岡山県下久世町三坂に虎竹の産地あり。虎竹は一種の菌類の淡竹に寄着して奇異の斑紋を成せるものにして種々の工芸品に応用せらるる。この菌は理学士川村清一氏の研究に依りて植物学上の一新種になるを証明されたるものにして三坂は唯一の産地なるに此の竹林の保存上未だ何等の計画なく次第に絶滅するの恐れ無きにしも非ず、依って今日に於て適当の方法を設け同竹林を保存せられんことを望む。以上の理由により別紙川村理学士の説明書を同封致しますので、然るべくお取り計い下さいます様お願い致します。
明治四十四年十一月十四日
理学博士 松 村 任 三
〃 伊 藤 篤太郎
〃 白 井 光太郎
〃 三 好 学
虎斑竹が天然記念物第一号に
この建白書が要因となって、内務省(後に文部省に移管されて今日に至る)は天然記念物としての虎斑竹保護の必要を認めました。これによりついに日本に於ける文化財保護としての天然記念物保存法が発令になり、虎竹はその最初の指定を受けたものとなりました。即ち日本の天然記念物保護条例は、竹の保護のために出発したと言っても過言ではありません。
土佐虎斑竹は竹細工に適格
土佐安和の虎竹は、岡山で天然記念物に指定された竹とは種類が違います。同じ虎竹なので指定されても不思議ではなかったかと言われていますが、交通不便と藩令による鎖国のため広く一般に知られておらず、保護条例から除外されていました。しかしそれがむしろ幸となります。
竹虎初代山岸宇三郎が黒竹と同様に輸出竹材として、釣竿に適格なのを知り、大正四年輸出竹材として製造を初めました。そして竹材育成の将来性を力説し、当地生産者も積極的に協力しました。また、二代目社長山岸義治がその竹材の特性を生かして建築用、庭園用袖垣、茶花道竹器、各種家庭用品などに使用を試み、その結果土佐安和の虎竹として日本国内はもとより海外に迄広く認められ、本邦唯一の地域的な特産品となったのです。
虎竹の里だけの虎模様
これまで各地に移植を試みたものの、何故か虎模様が綺麗にできず虎斑竹になりませんでした。高知市五台山にある牧野富太郎博士ゆかりの牧野植物園に移植したものも、やはり美しい虎模様はできていません。まさにミラクルタイガーバンブー。虎斑竹は安和の風土が育んだ山の幸なのです。
日本唯一の特産品
1894年(明治27年)の創業以来100年あまり。竹虎ではこの日本唯一の虎斑竹ならではの独特な自然の風合いを、多彩な竹製品に活かしています。山岸竹材店としてよりも虎斑竹専門店 竹虎として一般に親しまれ、皆様の御愛顧を賜っています。
高知県須崎市安和に虎竹の里はあります。虎斑竹(とらふだけ)の竹林が広がる焼坂の山の中腹より虎竹の里が一望でき、遠く須崎湾の向こうには横浪半島まで眺められます。いつ来てもすがすがしい気分になり、この地に生を受けた幸せを身体中で感じます。
11月から1月頃にかけて伐採した虎竹の仕入れ作業は3月~4月頃までかかります。最盛期には虎竹の里は竹の選別作業や一年分の材料を土場に積み込む作業が続きます。県外から来られたお客様は、工場見学で大量の竹をご覧になり目を丸くされますが、都会からのお客様に限らず地元以外の方には、少し驚きの光景かも知れません。
虎竹の里は、今でこそ国道56号線が通りたくさんの車の行き交っていますが、昔は人の往来には不便な交通の難所でした。そして、それが豊かな自然を残し、土佐藩の時代には年貢として献上された記録も残る特産の虎斑竹を守るという、皮肉な結果となったようです。
今日も竹林に登っていくと沢山の虎竹がサラサラと音をたてて迎えてくれます。どこまでも続いている美しい竹林を見つめていると、この竹といつまでも…そんな思いを新たにするのです。
無農薬で育つ虎竹
わずか1.5キロの間口の狭い谷間でしか成育しない虎斑竹(とらふだけ)は筍で生えてから伐採にいたるまで、一切の薬剤、化学肥料等を使用していない無農薬の竹材です。毎日の暮らしの中で使われる竹製品、安心安全な竹細工を皆様にお届けするためにも、国産・日本製、そして無農薬にもこだわっています。
虎竹の山出し~選別
虎竹の山出し
急勾配の細い山道をエンジン音とキャタピラの音を響かせながら分け入り、一日中重たくて長い竹を伐ったり、担いだりする竹の伐り出し作業は大変な重労働です。良質な親竹を残し、間引きもしながら1本1本、目で確認して色づきのよい虎竹を伐りだす山の仕事は、ずっと受け継がれてきた虎竹の里の伝統の技術です。
虎竹の選別
1月~3月頃にかけて虎竹の里では竹の選別作業が行われます。虎竹は表面の模様の付具合によって大きく価値が違います、山から出された虎竹は、太さ別、品質別、用途別に1本づつ選別され結わえなおされて、それぞれの保管場所に運ばれます。竹は品質維持の為、旬の良い時にしか伐採しないので、この時期に1年分の材料が山から運び出されるのです。
近くを通りかかったら是非一度のぞいて見て下さい、国道をほんの少し入った場所でもすぐご覧になれます。最近では少なくなったものの、田んぼや土場に広がり選別される虎斑竹は、余所では決して見ることの出来ない虎竹の里の冬の風物詩です。
製竹作業
油抜き
冬場に一年分の材料を伐採して土場に積み込み保管してます。そして、必要に応じてそのつどトラックで工場に運び込み必要なサイズの切断作業を施していきます。虎竹の製竹作業は4~5人がチームを組んで行います。竹の目打ち(枝の付け根部分が少し残っているのでキレイに除去する)、ガスバーナーによる油抜き、矯め作業という流れで作業は進みます。
矯め直し
ガスバーナーで油ぬきをすると虎竹ならではの美しい模様が浮かびあがります。それと同時に、熱くなっている竹の熱を利用して竹の曲がりを矯正します。直径が大きく長い虎斑竹は専用の大きな矯め木を使用します。
職人技
虎斑竹には一本一本個性があります。その個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で矯正されます。ガスバーナーの火であぶり、油抜きをした竹を熱を利用しながら矯め木を使って、節々をまっすぐに矯正していきます。山から運び出された虎竹はまっすぐに製竹され、様々な虎竹製品へと生まれ変わります。
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