虎竹のある暮らし
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竹虎2016





「お猿四代目のかご屋」をご存知ですか?それは初耳だ、聞いたこともない!…それもその筈、お猿四代目のかご屋は虎竹の里で長く暮らす住人たちでさえも、ごくわずかな人達しか知らない幻の存在。彼らは虎竹を守る神様の遣いだと言われ、12年一度だけしか姿を見せないとされる、謎に包まれた不思議な不思議なかご屋なのです。


お猿四代目のかご屋は、その神出鬼没さから見つけると幸運が訪れると虎竹の里ではもっぱらの評判。「いつもより虎竹の色づきが良くなった」「虎竹の山出しが、普段に比べずっとはかどった」など、お猿四代目を発見した住人からは、幸せの報告が絶えません。




見つけば幸せになれる!…その噂を聞きつけてやってきました私こと「虎竹の里の不思議ハンター」です!不思議に包まれたお猿四代目のかご屋を発見して、是非とも新春、皆様のもとへと幸運のお裾分けをしたいと思います!!






お猿四代目のかご屋の目撃情報は、日本唯一の虎竹が育つ高知県須崎市安和でしか報告されていません。つまり彼らは虎竹の里にしか生息していないと推測されます。今回の調査スポットも、虎竹の里にある日本唯一に竹林で行いたいと思います!


お猿四代目のかご屋が虎竹の里にしか現れないのは、虎竹を守る神様の遣いだからという噂が後を絶ちません。虎竹が安和の地でしか生育しない理由は未だ解明されていませんが、お猿四代目たちが特別な力を与えているから…とも考えられます!?


12年に一度しか現れないお猿四代目たちは、出会うと幸運が訪れると言われています。竹は縁起の良い植物ですから、虎竹を守るお猿四代目たちも、人を幸せにする力を持っているのかもしれません…。


こうして皆様に新春ピッタリに幸運をお届けするために、お猿四代目のかご屋の調査に乗り出した虎竹の里の不思議ハンター。果たして彼らを見つけることが出来るのか!?激動のドキュメンタリーの始まりです。
































「もう一度、年末に撮影に来る。」2015年1月に竹芸家の田辺小竹さん、陶芸家の若杉聖子さんと共に虎竹の里に来ていた写真家のミナモトタダユキさんが、そう言われたのです。 ご高名であり、世界を舞台に活躍される皆様です。ただの冗談かと思っていましたが、さすが一流の方々。口に出した事は必ず実行されます。ついに新春の年賀状撮影が始まりました。


しかしミナモトタダユキさんも田辺小竹さんも常に忙しい方たちです。竹虎四代目含め、全員の予定が会う撮影日を決めるだけでも中々決まりません。なんとか撮影日を決めたものの、年末は差し迫るばかり。撮影日を決めるだけで手いっぱいとなり、何を一体どんな風に撮影するかは実は当日まで全く決まっていなかったのです。




写真家ミナモトさんから送られてきた絵が一枚。決まっていた撮影イメージは「お猿のかご屋」、ただ、それだけでした。この絵を元に急遽、竹虎の竹職人総出で竹籠づくりへと励むことになったのです。


あの世界のミナモトタダユキさんに撮ってもらえる!ということで、誰もが映りたいと揉めるんじゃないかと思われた年賀状撮影。ですが、竹虎社員は誰も手を挙げません…。その原因は、竹虎四代目が用意したお猿の衣装。全身タイツのようなお猿の衣装に、女性陣は断固拒否を示します。結局、撮影当日になって無理やり衣装を着せられることになったのは、やっぱり竹職人たちでした…。




今回の年賀状撮影メンバーには、竹虎社員だけでなく地元の方や高校生、田辺小竹さんのご家族の方までご参加くださいました。皆様のお手伝いがなければ、竹虎四代目の年賀状はできませんでした。本当にご協力いただき、ありがとうございました!!









見渡せば日本唯一の竹林には猿、猿、猿…。100年以上も歴史のある虎竹の里の竹林ですが、こんなお猿さんだらけの景色が広がったことは無かったのではないでしょうか。かつてない景色を目の前に、年賀状への期待が高まります。




しかし、さすが一流の方々の仕事は早い!位置取りからポーズ、目線の向きまで、一切迷いのないご指導で撮影がトントン拍子に進んでいきます。後にお伺いしたところ、お子様がいらっしゃるため、退屈させないよう特にスピードを心がけていた、とのこと。…全く驚きました。仕事の早さだけでなく、このお心遣い!本当に頭が下がるばかりなのです。


ハイレベルな皆様の仕事ぶりに、一気に熱気を受けた竹虎四代目。撮影合間の休憩時間も返上して、竹職人たちへの熱血演技指導を行います。「ウッキィ~!!」と力強い鳴きまねが竹林にこだましました。


あっという間に撮影は終了。あまりのスピードに張り切って籠かきや衣装を用意した竹虎四代目はじめ、竹職人たちは少し名残惜しそうです。




冬の寒さも厳しいロケだったにもかかわらず、いつの間にか全員が寒さを忘れるほど熱中した撮影でした。竹職人たちも、この笑顔です。ご協力いただきました皆様には感謝ばかりです、本当にありがとうございます!

2016年の年賀状テーマは「友、申方より来る、亦た楽しからずや。」まさにこの笑顔の瞬間を切り取ったようなテーマです。是非、皆様のもとにも今年はたくさんのご友人と笑顔が遠方より…いえいえ、「申」方より訪れますように。謹賀新年、本年も虎斑竹専門店竹虎をどうぞ宜しくお願い申し上げます!!








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