昔ながらの抱き枕
寝苦しい夏の夜の安眠アイテムとして古くから愛用されてきた「竹婦人」等とも呼ばれる竹編みの抱き枕を今回は日本唯一の虎竹を使って製作してみました。
通気性抜群!熱がこもらず涼しい
竹ならではの冷たい感触、中が空洞で通気性がよくエアコンの設定温度もすこし調整できそうな涼しいエコ枕なのです。日本唯一の虎斑竹を贅沢に使い、頭部分の六ツ目編みからしっかりと丈夫に編み上げました。国産(日本製)の竹抱き枕は安心かつ抱きやすく、知らないまに深い眠りに誘われそうです。
竹の優れた放熱性
竹林で竹をさわったとき、ヒヤリと心地よい冷たさを感じたことはありませんでしょうか?竹は他の植物にくらべてケタ違いに材質の密度が高く、管状繊維の集合体です。熱をとても吸収し、発散してくれます。
竹の強さと優しさ
厳選された竹、ていねいにとられた竹ひご、端正な編み込み、手にとって気づくのはそのしなやかさ。柔軟性のある竹を伝統の技術でしっかりと作りあげます。竹表面は両手でいつまでも触れていたくなるような竹肌のやさしさ。硬さとしなやかさを併せ持つ竹ならではの特性が活かされているのです。肌ざわり、清々しさ、弾力性など、竹ほど涼しさを感じさせる素材は他にあまりなく、エアコンなどもなかった昔から暑い季節を快適にすごすために多用されてきました。そんな沢山の竹製品のひとつに、夏の快眠用としての竹の抱き枕があったのです。
熱帯夜に
熱帯夜が続く中、じっとり汗ばむ夜にも、エアコンや扇風機だけに頼らずに、ぐっすり朝までお休みいただく手助けがこのような竹で出来れば本当に嬉しいのです。 そして、虎竹の抱き枕をご愛用いただくことで、また竹の魅力を再発見していただけるひとつのキッカケにもなるのではないかと考えています。
乱れ編みの虎斑竹
一本づつ違う虎模様を職人の感性で編んでいます。虎竹模様も編み方も一つとして同じではない、オンリーワンの仕上がりです。
日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)
「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。
明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです。
イギリスBBC放送も取材に来た「ミラクルバンブー」
左の写真が、自然に生えている状態の虎竹です。この虎竹をガスバーナーで炙り、竹自身から出る油分で拭き上げると右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。この珍しい虎竹(Tiger Bamboo)を取材するためにイギリスBBC放送までもが虎竹の里を訪れ神秘的な虎竹に「ミラクル!」を連発されていました。
竹職人達の想いが繋ぐ虎斑竹
竹は秋から1月下旬までが伐採のシーズンです。虎竹もこの期間に一年分をまとめて伐ります。竹職人達は急勾配の山道を運搬機と共に分け入り、一日中重たく長い竹を切り運び出すのです。そして、大きさや品質で選別したのち、ガスバーナーによる油抜き、矯め直しという製竹作業を行います。一本一本の個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で竹を炙り、まっすぐに矯正されるのです。こうして製竹された虎竹が、様々な竹製品へと生まれ変わります。
真っ直ぐに伸びた美しい形状
真っ直ぐに編み上げた胴体部分と丸みをおびた頭部分。全体的にやさしい雰囲気のある抱き枕になっています。
しなやかな抱き心地
両腕で押すと緩やかにしなります。竹ならではのしなりが効いた優しい寝心地となっています。
改めて感じる虎竹の美
竹職人の工房で時の経過を思わせない虎竹抱き枕に出会いました。改めて虎竹の美しさを感じ製作することになった抱き枕です。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※ご注意ください
竹ヒゴの先端部分は内側に差し込んでおります。指に触れますとケガの恐れがありますので、ご使用の際には編み目の穴部分には指など通さぬようご注意下さい。何卒宜しくお願いします。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。