磨きの四ツ目編み衣装籠
竹で一番丈夫な竹表皮に近い竹材を薄く剥いで作る竹ヒゴだけを使う強く美しい角籠です。以前は四ツ目編みの衣装籠は三個組で製造しており当時はそれなりに需要もありました。しかし、磨きは竹表皮を削る工程だけでも手間と時間がかかります、このような大型の籠だと意外に思われるほど長い竹ヒゴを使うので良質の竹材が必要です。お使いになられる方のアイデアで色々と御愛用いただけます。
なめらかな磨きの竹ヒゴ
指先でなぞっても、なめらかで優しい磨きの竹ヒゴで編まれています。
縁部分と底角部分
しっかりとした幅のある竹で作られた縁部分は籐で留められています。底の角部分も丁寧な作りです。
力竹
底部分には3本の力竹が入っています。
職人魂
この磨きの衣装籠は以前は三個組で製造しており、当時はそれなりに需要がありました。磨きの竹細工は、竹表皮を薄く剥いだ竹ヒゴで作ります。しかし竹を磨く工程は竹表皮を削る工程だけでも手間と時間がかかります。さらにこのような大型の籠であれば長い竹ヒゴを使うため厳選された良質の竹材も必要になり、延々と真竹の磨きと格闘せねばなりません。職人の気力や労力、技術により、素晴らしい竹細工が完成します。
磨きの竹細工
アールのついた専用の刃物を使って竹表皮を薄く剥いでいき、竹を磨きます。青竹の素材そのまま使う竹細工の場合は、竹に元々の個性があって色合いが異なる上にキズやシミなどもあるので竹材を選別する場合がありますが、竹表皮を剥いでいくと、均一感のある竹ヒゴが取れるため仕上がりの良い籠を作る事ができます。苦労して編まれただけの事はあって、磨きの竹細工は格段に美しく、なめらかで優しい手触りとなります。
美しく輝く竹細工
編まれたばかりの籠の青々とした美しさは格別です。以前量産していた頃、工場にたくさん積まれていると、そこだけが輝いて見えていました。
経年変化
自然素材のよさは使うほどに、それぞれ使う方なりの風合いの深まりがあるところだと思います。真竹も年を重ねるごとに深い飴色に変わってきて、何ともいえない艶がましてきます。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。