虎竹のある暮らし
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オフラインサミット2013 滋賀合宿

蘇える伝説の滋賀合宿
2001...2013 12年前のあの場所で
2013年6月8日(土)、9日(日)の2日間、滋賀県は琵琶湖湖畔にある美しいホテル・ラフォーレ琵琶湖にてオフラインサミット2013「020シフト!オンラインtoオフライン時代に儲かるを、ど真剣に思考する」と題した合宿が開催されました。 この地はかつて12年前、大阪うりうり教習所の強化合宿が行われた伝説の場所。
竹虎が恩師とよべる数々の経営者の皆様にお会いさせて頂いた思い出のホテルで あの日と同じように2日間の勉強会が始まったのです。



JRに揺られ 竹虎四代目
高知県産材木を使い綺麗に建て替えられたJR高知駅の他は何もかも、あの日のまま。あの時と同じように、人気のまばらな一番列車のホームに立つと、そこには12年前の竹虎四代目がいるようです。 不安と期待に押しつぶされそうになる気持ちを奮いたたせ、作り笑顔の空元気だけで汽車に飛び乗ったのです。



竹虎四代目 堅田駅
四国山脈の山中を右に左に揺られながら岡山駅へ。そこからは新幹線に乗り換えて京都駅、さらに乗り換え琵琶湖を右手に見ながら堅田駅で降りたちました。目的のラフォーレ琵琶湖はもう目の前。緊張で汗のにじむ額を竹虎タオルでぬぐい、ドキドキと胸の高鳴りだけを感じながら会場に向かったのでした。




「お待ちしておりました!」ラフォーレ琵琶湖に到着
なけなしのお金をポケットから出してタクシーから降りようとすると会場であるラフォーレ琵琶湖の玄関から2人のスーツ姿の男性が飛び出してきます。

「お待ちしておりました!」

ああ、さすが全国から名だたる先生の集まる、うりうり強化合宿だ...こうやって参加者が到着するたびに お世話係の方がご案内いただけるのだなあ。 田舎から出てきたばかりの自分は何の疑いもなく、招かれるままホテルに入り歩いていきます。 スーツの男性が会場の扉を開けます。

「さっ、こちらです」

大きなホテルです。一人ではこの会場にたどり着くのにも時間がかかったかと思いますが お陰で迷うこともなく辿りつけました。お礼を言いながら頭をさげてから、明るい部屋に入ってビックリ仰天! なんと、そこには祭壇が飾れ、社葬でしょうか?何と立派な告別式の会場だったのです!?

「お坊さん違いますのっ?」
「ええっ!?お宅さん。お坊さん違いますのっ?」

なるほど、作務衣姿で到着したものですから、係の方はすっかり間違えてしまったようでした。 あの時は、ひっくり返りそうなくらい焦ってしまった事も今では良い思い出。何度となく人前で話した事もある懐かしのラフォーレ琵琶湖の玄関はまさにココなのです。
ラフォーレ琵琶湖に到着
あの日のソファ 竹虎四代目
天井の高いゆったりとしたロビーも、あの日は緊張でほとんど覚えてはいないのです。でも、その中央付近にドンと置かれた立派なソファには見覚えがありました。当時と同じものか、どうか分かりませんが置かれている場所は、ほぼ同じ。知った人が一人もいない勉強会で誰とも話せず座っていると近くから来られたという一人の参加者の方がこのソファに腰かけて話しかけてくれました。
日本唯一の虎竹の事、竹虎の職人のこと、インターネットのこと、今日の合宿の事右も左も分からない田舎者が、どうしてこんな遠くまでやってきたのか作務衣姿を不思議そうに見つめられていた、あの方を前に色々とお話させていただいたのです。



合宿本番前の打ち合わせ しっかりゲネプロ
合宿本番前の打ち合わせ。この日のために準備していただいた滋賀県はじめ地元の皆様、各地から集まられた講師の先生方、有意義な時間にするために一生懸命のリハーサルが直前まで続きます。

「ああ、あの日とおなじ勉強会が、いよいよ始まる...。」

高知から鞄に入れて、大事に持ってきた缶コーヒー、岸本塾長に頂いた1本をギュッと握りしめました。



缶コーヒー12年
竹虎はじめてのトロフィー
竹虎はこの10数年お陰様で色々な受賞をさせていただいたり、あのユニクロさんとコラボTシャツを作らせて頂いたり田舎の小さな竹屋としては信じられないような、奇跡のような嬉しく光栄な舞台に上げていただく事もありました。しかし、その始まりは、この1本の缶コーヒーなのです。2001年10月の合宿が終わり、その嵐のような2日間の出来事に、ただただ呆然と立ち尽くしていた自分に岸本塾長は「高知から遠くまで来て、ようやった」そう言ってホテル近くにあったコンビニでこの缶コーヒーを買って労をねぎらってくれたのです。

2001年10月28日、この日、夕刻の琵琶湖は茜色に染まり、それはそれは美しく、川面を渡って吹いてくる秋風は疲れ切った身体を優しく包んでくれるようでした。あれから何度となく、くじけそうになった自分を励まし続けてくれた缶コーヒー、今でもあの時の光景が鮮やかに目に浮かぶ自分とっては最高のはじめてのトロフィーなのです。
この缶コーヒーを手にした時、ひとつの思いがよぎりました。まだまだ自分の商売は何もできていないけれどいつか、岸本塾長にご報告ができるような成果をあげられる事があれば助けてくれた社員をはじめ、内職さん、山の職人さんをそれぞれこの缶コーヒーを持ってまわって皆に味わってもらいたい。思いが誓いに変わるのにそんなに時間はかかりませんでした。
そして、ついにその時がやってきたのです。忘れもしない2004年5月、バンザイしながら缶コーヒーを手にしていよいよ開けようとして、ふと缶の底の製造年月日を見てみました......。

2002年9月28日に賞味期限切れ。
賞味期限切れ
こうして、缶コーヒーは今でも開けられる事なくデスクに上に飾られているのです。



2013年新たな伝説がはじまります
講演中の竹虎四代目 いよいよ勉強会がはじまりました。あの時は受講席から講師の先生を拝見していたのが今度は反対側、でも、しっかりと向き合い大声を紡いで講演しているのは12年前の自分に向かってなのです。

「21世紀は竹の時代」、そう言いつづけてきた事を今日も胸をはって竹のように真っ直ぐに話しさせていただきます。
勉強会
不可能とは可能性だ 12年前の合宿
不可能とは通過点だ、不可能とは可能性だ、不可能なんてありえない。2001年のラフォーレ琵琶湖に集まられた10名の講師の先生がそれぞれの言葉で異口同音に言われたのはこの事だけだったように思います。
12年前の四代目 あの時の教え
あの時に教えていただいた事を、この12年でどうな風に自分なりに考え、自分なりに行動し、そしてそれを結果に結びつけようとしてきたのか、これからどうしていくのか。今回の講演はそんな発表をさせていただく最高のチャンスの場となりました。
宴会ソムリエ 冴え渡るマイクパフォーマンス
滋賀といえば近江牛が有名、美味しい料理に舌鼓を打ちながら長い合宿夜がスタートです。宴会ソムリエの冴え渡るマイクパフォーマンスの中、昼間の勉強会とはうってかわってリラックスした雰囲気での懇親会。昼間の学びが3、夜の懇親会での情報交流が7。そう言う意味ではこれから本番かも知れないのです。
左嵜啓史さんと合宿参加者 サプライズの贈り物
故郷でもある滋賀にまで駆けつけてくださった、シンガーソングライダーの左嵜啓史さん。合宿参加者の皆を繋ぐまた一つの思い出に、佐嵜さんの歌が増えました。
自分たちへ届けてもらう、とびっきりの歌。一生に一度の瞬間を全員でもっと盛り上げたくて、竹虎四代目は思わず叫びます。
「みんなぁ、こっちきいやぁ!」
大合唱の輪
肩を組み、声をそろえギターにあわせて歌えば心はひとつ。全国から集う志を同じくしたe商人から元気で明るい笑みの花が咲きます。
高知からの仲間 竹虎四代目と高知の仲間
12年前はたった一人でやってきた滋賀の合宿。月日は流れ、今度はこれだけ沢山の仲間が一緒に参加してくれました。嬉しくもあり、頼もしくもあり、さあやるぜよ!と自分も覇気にふれて負けじと竹虎前掛けをキュッと締め直しました。
人生は出会いで決まる。
すべてのきっかけは、出会いから。現実世界の7年間がわずか1年で起きると言われる、インターネットの世界。そう考えると2001年度うりうり強化合宿から、約84年の歳月が既に流れてしまっている事になります。今合宿の講演では自身が受講する側から講演する側になった事もほんの少しだけお話させて頂きました。

この合宿に参加できるのは最後かもしれない...そんな気持ちを抱えながら恐る恐る参加した12年前の勉強会。最後だからせめてもの思い出にと全員の講師の先生にお願いして一緒に写真を撮らせてもらった事もまるで先日の事のよう。それでも大先輩からの優しい教えや本気の心にふれ

「田舎なんて関係ない!日本唯一の虎斑竹の中心はここ須崎市安和なんじゃ、竹文化を守るがぜよ~!!」

と、何とか走り続けてこられているのです。竹で人を笑顔にする...変わらない熱い思いがあるからこそ、変わり続けなければいけないのではないでしょうか。自分を変えてくれたのは、すべて人との出会いです。出会いが運命となり、今日に続いています。自分が人の出会いで助けられたように、もしかしたら自分も誰かの力になる事ができるかも知れない。大き過ぎて返せない恩返しも、恩送りを続けることにより少しづつ恩返しになるのではないかと思っているのです。
講師の先生


動画で詳しく見る。




次の12年後に向けて
はじまりぜよ!!
見てはいけない!虎竹の里コンテンツ,竹虎四代目(山岸義浩),作務衣,さむえ,SAMUE
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