牧野植物園虎竹移植プロジェクト
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牧野富太郎博士生誕160周年虎竹移植プロジェクト
植物園のリニューアルを機に虎竹を移植させてもらってから20年が経ち、植物園の虎竹にどうも元気がないので、もう一度移植をしたいと考えていました。2023年が虎斑竹の命名の父である牧野富太郎博士の生誕160周年記念の節目というちょうど良いタイミングということもあり、2022年12月8日に虎竹の里から虎竹を5株掘り出し、12月9日に牧野植物園へ移植させていただきました。
土佐虎斑竹命名の父、牧野富太郎博士

坪井伊助著「竹類図譜」
土佐虎斑竹(学名:Phyllostachys nigra var.tosaensis Makino)の命名をされたのは、高知県出身の世界的植物学者で、自ら草木の精と言ってはばからなかった牧野富太郎博士です。牧野博士が虎斑竹を命名されたのは、1916年(大正5年)の事でした。
はちくの変種にして、高知県高岡郡新正村大字安和に産す。(現在の須崎市安和)凡の形状淡竹に等しきも、表面に多数の茶褐色なる虎斑状斑紋を有す。余は明治45年4月自園に移植し、目下試作中なるも未だ好成績を見るを得ず。
移植する虎竹選び
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選りすぐった虎竹
虎竹を移植するにあたって、一番難しかったのは色付きの良い竹を探すことでした。本来竹を移植する場合は、一年竹や二年竹などの若竹が適していますが、美しい虎模様が浮かんでくるのは三年竹や四年竹です。若くて色付きがよく、竹林を傷めない掘り出しやすい大きさの竹はなかなか見つからず、大変でした。山の職人さんと相談しながら選りすぐった5株の虎竹に、後日掘り出すときに分かりやすいよう目印を付けていきました。
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虎竹の里から掘り出し
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虎竹の里から牧野植物園へ
牧野植物園の職員さんと竹虎の職人で掘り出し作業をしました。虎竹の里の竹を掘ることはかなり珍しく、竹虎の職人も切ることはあっても掘る作業は全員が初めての経験でした。
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周囲を掘る
竹は根が繋がっているため、まずスコップで周囲を掘り、地下茎を切る作業から始まります。牧野植物園さんのスコップは先が研がれており、地下茎を切りやすくなっています。
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掘り出し
牧野植物園の職員の方々と竹虎の職人で手分けして掘り出し作業をしていきます。
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地下茎を切る
刃物を使って地下茎を切っていきます。竹は天然の鉄筋コンクリートと言われるほど、丈夫な地下茎が縦横無尽に伸びて竹同士で繋がっているため、他の竹を傷つけないよう丁寧に地下茎を切りながら掘り出していきます。
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竹根の伸び方
地下茎はB層と言われる栄養のない土へは伸びず、竹の葉が落ちて出来た腐葉土と言われる栄養の多い土の方へ伸びていきます。そのため、土の色が変わった部分より下へは伸びていません。
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根巻き
掘り上げた竹を養生するために麻布で根巻きをしていきます。
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運び出し
掘り出した虎竹を山から運び出します。重いので二人がかりで慎重に下ろします。スコップに乗せることで運びやすくなりました。
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運び出し完了
無事に5株の虎竹を運び出すことが出来ました。
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トラックで牧野植物園へ
トラックで牧野植物園まで運びます。竹の葉は移動中に乾燥しないよう布で包みます。
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植え付け
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ふむふむ広場
掘り出した虎竹は牧野植物園のふむふむ広場へ移植されます。牧野植物園でも新しく整備されている、土佐の中山間地域に行くと見られるような石組みか印象的な高知の植物を集めた広々とした公園のような場所です。ここへ高知県の植物、牧野富太郎博士の命名植物として虎竹が植えられます。
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植え付け
根腐りしないよう石を置きながら植えていきます。石を入れることで水はけが良くなり、水が通り抜けるようになります。牧野植物園の職員の方たちの慣れた手付きで移植が行われていきました。こうしたプロの皆様の手で管理いただけて安心です。
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作業終了
無事に移植することができました。
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虎竹のトンネル
ふむふむ広場に通じる小道の両脇に虎竹を移植させていただきました。気持ちの良い風が吹きぬける最高のコーナーなので、きっと元気に成長して多くの方を楽しませてくれると思います。この5株の虎竹たちがドンドンと成長し、何年か後には虎竹の里のような竹林になって、この小道が竹のトンネルとなれば素晴らしいなと今から楽しみにしています。
高知県立牧野植物園
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1958年、牧野富太郎博士の功績を記念する建物として五台山に開園しました。園内には3000種近い植物が栽培されています。
2023年は牧野博士の生誕160周年であり、牧野博士をモデルにした主人公を神木隆之介さんが演じられるNHK連続テレビ小説「らんまん」が春から放送されます。
■高知県立牧野植物園
〒781-8125 高知県高知市五台山4200-6 TEL 088-882-2601 開園時間 9時~17時(最終入園16:30)
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