虎竹のある暮らし
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インターンシップ 高知 2024夏

竹虎インターンシップ

竹虎インターンシップ2024

虎斑竹専門店 竹虎では2001年より毎年インターンシップを開催しています。台風の関係で日程が短縮されてしまいましたが、竹が身近にあり、活用したいと考える学生さん一人と、手仕事に興味がある一人が遠方より参加してくださいました。

竹虎インターンシップに参加いただいた大学生

丁寧さと思いやり

8月26日(月)

今日の作業は主に発送する商品の検品・梱包と竹林見学でした。
商品の発送に関する作業は初めてでしたが、とても丁寧だと感じました。私はよくネットの通販で商品を注文しますが、ダンボールを開けてみると雑に商品が入っていたという経験がありました。しかし、ここでは緩衝材を入れたり、 商品についての説明書や使用方法が書かれた紙を入れたりと丁寧な梱包がされていて、この丁寧さがお客様への思いやりがリピートを増やすのだろうと思いました。

午後からは竹林の見学に行きました。私は実家にも竹林があるので、竹林には何度も入ったことはありましたが、ここの竹林は竹が密集しておらず、とてもきれいに整備されていると感じ ました。 和傘をさしたまま歩けるほどのスペースが空いていると聞いて、とても驚きました。また、山へ上り下りする道もきれいで、 全く草が生えていないということも印象に残りました。

他にも、ダンボールの組み立てや箸の匂いを飛ばすために袋から出すなどの細かい作業もたくさんあり、大変だと思いました。一部の人へ向けたものではなく、多くの人が普通の暮らしの中で 使えるものやお客様が喜ぶものがたくさん作られていると 感じました。

単純作業と思いきや

8月27日(火)

今日は、午前・午後ともに竹の目打ち作業をしました。竹の枝の根元の部分をノコギリで取るという作業でした。
私は実家の竹の枝をナタで切ったことがあったので、やる前は単純で簡単な作業だろうと思っていました。しかし、実際にノコギリでやってみると、 思ったよりも難しく、最初は全然思うように切ることができず、時間がかかってしまいました。
目打ち作業で深い切れ込みを作ってしまうと、曲がった竹を真っすぐに直す時に折れやすくなるということを教わりました。教えてもらったポイントを意識しながら、午後はだんだんと慣れてきて、よりスムーズに作業を進めることができました。竹の目打ちは作業としては単純でしたが、お客様の手に届く商品の材料となる竹を扱う作業なので、単純にこなすのではなく、細かいところまで意識しながら、最初から最後まで丁寧にすることが非常に重要なことだと感じました。

インターンシップは残り3日となりましたが、1日目と2日目に体験した仕事で理解した丁寧さやお客様への思いやりなどを常に意識しながら、今後の仕事にも取り組んでいきたいと思います。

職人さんの集中力

8月28日(水)

今日は竹の油抜きをしました。
虎竹を火の中に通すことで、 白い色をした竹の表面に鮮やかな虎竹の模様が浮かんで くるのを実際に見ることができました。私の実家の山でも表面が白くなったような竹を何度も見たことがありましたが、この油抜き作業をすることによって、こんなにはっきりと美しい模様が出てくるということは初めて知りました。

また、油抜き作業をするだけで竹が長持ちするという話を聞いて、たくさんの竹を使って商品を作っていく上で様々な工夫がされていると感じました。暑い夏の季節に高温の火を使う作業場で何時間も仕事をする職人さんはとても集中力や忍耐力のある方なのだろうと感じました。
油抜き作業をしている中で、何本かの竹が大きな音を出して割れるボヤというのを起こしてしまったときはとても驚きました。竹が焦げすぎると良くないので、火の強さや竹をあぶる時間なども考えながら、作業する必要があることがわかりました。

油抜きを教えていただいた川上さんに専用の機械があったら使うかということを聞きましたが、竹によってあぶる時間や火加減などを変える必要があるので、機械は使うことができないかもしれないと答えていただきました。やはり、人が手で作業する意味があり、その大切さを実際に竹を割ったりする失敗をする中で学ぶことができました。残りの2日間も、手作業 の大切さを意識しながら、取り組んでいきたいと思います。

竹虎インターンシップへの参加者

「竹の文化を残すため」

8月26日(月)

時系列で箇条書きで書きます!)

事前説明等
・仕入れ情報がとても大切というお話から、全ての商品を自社で作ってないということを初めて知り、驚きました。HPを見る限りは、全くそんな風に見えていなかったため。

朝礼
・あいさつの練習や、毎日の仕事に対する向き合い方のすり合わせ等を行っており、ここの時間でスタッフ全員の意識が統一されているのだと感じました。ピリッとするようで、和やかでもあり、スタッフさん同士の関係性の良さが伺えました。
・ちょっとしたことも情報共有。口頭でこれをできるのは、この人数だからこそだと感じました。

工場見学
・油抜き現場の甘い匂い、すごく好き!竹からは想像もしてない香りでした。
・油が飛んでいるのか、床がツルツルとすべる。ラーメン屋を思い出しました。
・サッサッと竹を火に入れただけで比較的すぐツルツルになっていた。もっと長いこと 火に当てると思っていたので驚きました。
 →その後の社長のお話で、油抜きはお湯でもできると聞き驚き。個人でもやりやすい方法!
・ここの工場でつくっているものは、庭園におくもの系、腰掛け、すのこ、ざる、茶わんカゴ、えびら。「最近は、環境のことに興味がある都会の女性なんかが梅干しをつくる用に買う」らしいが、まさにそれは私のことです。四角いざるは珍しいので個人的にも興味のある製品です。
・専務さんの「簡単に編めるものは、簡単に解ける」という言葉が印象的でした。だからこそ、簡単に編めるものは編み進めにくく、つくりずらい。竹製品をつくったことのない私にとっては意外な事実でした。 個人的にはあじろ編みが好きでした。
・手仕事を自分の仕事にしたいと思っていた私にとって、専務さんの「好きなものをつくることと売れるものをつくることは違う。ここは竹の文化を残すために使ってもらうものを残していきたい」という言葉は刺さりました。私は、手仕事だけで食べていくというより、 自分が好きなものをつくっていられる範囲で手仕事をやりたいのか、もう一度考える必要があると思いました。

梱包作業
・元々、せいろを購入した際の梱包がとても丁寧で、心のこもったチラシがたくさん入っているのを見て、竹虎さんに興味を持ちました。なので今日その現場を見て、やはりとても丁寧に作業されているのを感じ、納得しました。
・私が担当したものの半分くらいは初回のお客様で、その多さに驚きました。
では、サイトを見てる人はもっと多いはず。SNSやYoutube、HPが充実していることの影響を実感しました。

竹林見学・社長とお話
・竹林は、思っていた以上に道が険しく、息が切れました。あの坂で竹を運ぶとなると、かなり辛い作業なんだろう…。 ほどよく光があり、風が通っていて気持ちの良い場所でした。すぐ隣がひのき林だったので、余計に雰囲気の違いが感じられました。坂が急で、竹を手すり代わりにつかんでいましたが、しなやかで丈夫で、心強かった。
・昔は、身の回りのものにたくさん竹が使われていたから、自然と竹製品の需要があった。 今とはかなり環境や条件が違う中で、竹の文化をつないでいく意味は何なのだろう。 と素朴な疑問を持ちました。もっと、日常で竹製品を使う世の中になったらいいのに。

シンプル

8月27日(火)

・今日はひたすら目打ちでした。黙々とシンプルな作業に打ち込む時間は、自分はやっぱり好きだなあと思います。 目打ちは、竹の枝を切った後、残っている根元の部分をノコギリを使ってキレイにする作業。目打ちの後にやすりがけ等は行わないため、竹の見た目や触り心地を左右する大事な作業だと思いました。
・作業をしながら、小さい頃、祖父母の家の庭に竹の柵があり、その柵を手で触っていたことを思い出しました。手を滑らせると竹の節がボコボコと当たっておもしろかったのを覚えています。そのくらい、竹の触り心地は人の印象に残るものだと思いました。
・初めは全く上手くできず、余計な力ばかり入って一回一回にすごく疲れていましたが、 川上さんや専務のアドバイス、また自分で発見したコツもあり段々とやりやすくなっていきました。次ページに今日得たコツを書きます。

・打つ(ノコギリで切れ目を入れた後、背で打つ)時、ノコギリの根元の方を用いた方がより安定し、少ない力で落とせる。

・ノコギリの持ち方。
柄の中央を持つと、より少ない力でノコギリを扱えるようになる。(川上さんアドバイス)
最初は、刃に近い部分を握ってしまっていた。

・枝の付き方。
枝は、前後交互に1本ずつ付いていることに気付いた。これに気付いてから、枝の位置が把握できるようになり、むやみに枝の位置を探さなくて済むようになった。竹をよく観察すると気付くことがある。それによって作業も効率的になる。

・ノコギリの使い方。
始めから強く引くのではなく、最初はやさしく、段々力を入れて引くと刃がスムーズに動く。

・切り込みを入れる角度。
あくまで私の感覚だが、表側の枝のつけ根を想像してそこに向かって切り込みを入れると、一番キレイに切れるような気がする。白い部分が少なく、且つスパッと落とせる

・刃の深さが浅すぎると打った時に皮がむけるし、深すぎると1コ目が残ってしまう。 バランスが難しい奥の深い作業でした。
・長時間同じ姿勢で同じ作業は、シンプルに辛かったです。体が痛くなりました。 でも、自分が作業に集中している感覚はとても好きでした。楽しかった!(しんどかったけど)

竹虎インターンシップでの目打ち

好きも苦手も人それぞれ

8月28日(水)

・今日は1日油抜きでした。
油抜きは、昨日の目打ちと比べると、苦手な作業でした。
なぜかというと、とにかくボヤが怖い......。突然のバチン!!という音ももちろんびっくりするけれど、「ボヤ来るかも・・・ボヤ来るかも・・・」 とドキドキしてしまうのが辛かったです。かと言って火に入れなさすぎるとキレイに油が取れないし、とても難しい感覚の作業でした。

・また、一本の竹を火に入れ始めると、作業がストップできないことも苦手な理由の1つです。途中で手を止め、じっくり考えて次を試す、ということができないので、慣れるまでに時間がかかりました。ただ、うまい具合に火を入れられて、スルスルとタオルが 滑る感覚は気持ちが良かったです。
・川上さんが横で見ていてくれて、「こもうちょっとやろうか」と教えてくれるのですが、その部分が他の部分と何が違うのか、最後まで分かりませんでした。目が慣れない。長くやっているからこそ見える何かがあるのだろう・・・・。

・とにかくボヤが怖かったので、「如何にしてボヤを出さず、上手く拭けるか」ということを考えていました。

その中で気付いたことは以下です。

・後ろの方の手のスナップを使うと、前の手で竹を拭きやすくなる。(前の手をひっくり返さ なくて済む)
・一本の竹の真ん中らへんは、火に当たっている時間が長くなってしまうため、特にスピードを上げて拭く。
・午後からは、川上さん、田中くん、私の3人で竹を入れる人拭く人をローテーションで行った。

その際、川上さんの作業を見ていて気付いたこと。
 →一本にかかる時間が短い(横でやっていた田中くんと比較して)
火力はほとんど変わらないので、つまり拭くスピードが速かったり、1ターンで拭く長さが長いということ。
つまり私はこれが遅いから、焦げるし、ボヤが起きるのだと思った。
 →また、竹を出し入れするスピードも速く、その幅も大きかった。

・初日に工場を見学させてもらった際、油抜きに使ったタオルが黒くカチカチに汚れているの を見せてもらったが、あの時は何度も使ったらああなるのだと思っていた。 が、実際に今日やってみると、1本分拭くだけでかなり黒くなり、驚いた。
・休憩中、田中くんに昨日の目打ちとどっちが好きか訊いたところ。今日の油抜きだそう。びっくり!! 人によってそれぞれ得意不得意、好き嫌いがあるんだなあと、改めて思った1日でした。

竹虎インターンシップでの油抜き

揺るがない竹への愛

8月29日(木)

昨日を振り返って
・昨日の油抜きの作業について、終わった直後に書いた日報では「苦手だった」とい風に書いたが、夜、改めて振り返ってみると楽しかったと感じた。
その理由は、おそらく、素材(竹)に触れていたからだと思う。作業自体は、暑かったり、熱かったり、ボヤがおきてドキドキしたりはしたが、扱っているものが竹という天然素材だったから、自然と癒されていた「竹に火を入れて油を抜く」という作業も竹の性質ならではであり、その部分にもやりがいとやる意義を感じられた。

朝礼
・朝礼にて、お客さんからのあるクレームにて話し合う時間があった。
1つのクレーム、問い合わせに対して、とても丁寧に話し合っていて、みなさんの仕事 に対する真摯さを感じた。クレームを入れたお客さんも、この話し合いを見たら 嬉しく思うだろう。
・初日から感じていたが、お店で働くみなさん、とても笑顔で楽しそうに、自然体で働か れているのが印象的だった。こちらまで笑顔になるよう。私も見習いたいと思った

花かご作り
・完成品を見る限り、とてもシンプルで簡単そうに見えたが、実際は想像以上に手こずり、時間がかかった。特に、1個目の胴輪をはめる時が難しく一番時間がかかった。竹を折らないように曲げるのが難しい。全体像を想像しながら最初から作れるとより早く上手く作れるのだろう。
・「編むことは誰でもできるけど、その材料をつくることは難しい」という専務の言葉。その通りだと思う。でもだからこそ、ひごを作る過程を見せてもらいたかったと思った。私は、もちろんカゴやザルなどの完成品にも魅力を感じますが、その素材がどこからどう作られるのかにも興味があります。親戚に竹山を もっている人がいるので、そこで自力で挑戦してみようと思いました。
・複雑にひごを編んでつくった花かご。DVDを見て、説明してもらいながらようやくできたが、これを一番最初に考えた人は本当にすごいと思った。でも、新しい編み方を自分で考えることは、とても楽しそう。

午後の諸作業
・初日からずっと感じていたが、いくらでもやることはある、と思った。
竹を育て、伐採し、加工し、注文を受けて発送する。一貫して扱っているからこそ、 細かくて、地味だけど時間のかかる作業がいくらでもあると思った。たしかに、 これは、必要に応じて細かい作業を担当してくれる内職さんがいたらとても助かりそう。

4日間を終えて
・「手仕事に興味がある」という理由で参加した私でしたが、初日に社長と専務 からお話を聞いてからずっと感じていたことは、「私は、手仕事で生計を立てたいのかどうか」ということです。黙々と作業をし、自分の手で何かをつくる、ということが好きな事実 は、ここに来てからも全く変わっていませんが それを収入の主軸にするかどうかは別の話だと思いました。
・語弊があるかもしれませんが、ここは、思っていた以上にビジネスをしていました。 むしろ、ビジネスをしないと竹製品だけでは食べていけないのかもしれない。経済的に成立しないと続かないし、つまり竹の文化もなくなってしまう。それを実際に行い、成立させている社長や専務やスタッフさんは、本当にすごいと思います。 根底にある、揺るがない竹への愛を感じました。もちろん私には到底できないことで、 とても尊敬の気持ちを抱きました。

ただ一方で、私個人としてそこをやりたいのか、といわれると、恐らく違う気がしています。 ここに来て気が付いたことは、「つくること」自体に私は喜びや満足感を感じるということです。この「つくること」がどう今後の私の仕事や人生に入ってくるか分かりませんが、 これに気付けたことは私にとってとても大きかったです。

・上記のような思いは書きましたが、しかし、まずここで経験したことはとても貴重なもの だと感じています。竹虎での梱包作業、目打ち、油抜きはもしかしたら一生やらない かもしれない。これらの行程を文章で知ることはできるけど、実際に体験した時の 感覚は、言葉以上に残ると思います。ずっと楽しかったです
みなさんお忙しい中、お時間をとって沢山教えていただき、本当にありがとうございました!
台風で短くなってしまい残念でしたが、これもまたいい思い出として、次回は天気の良い時にまたお伺いさせて下さい!

見てはいけない!虎竹の里コンテンツ,竹虎四代目(山岸義浩),作務衣,さむえ,SAMUE
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