虎竹のある暮らし
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インターンシップ 高知 2003春

インターンシップ2003春

自己紹介
まず、私がインターンシップに参加しようと思った理由から述べようと思います。皆そうだと思うのですが、就職ということを考えると、自分には何ができるのか、何をしたいのか・・・考えれば考えるほど分からなくなっていました。そこで、インターンシップに参加して、働くということを体験してみようと思ったのです。インターンシップマッチングセミナーの竹虎さんのお話は、高知県特産の虎斑竹を使った商品の製造から販売までを体験できるというものでした。商品が作られてお客様の手に渡るまでに、どれだけの人が関わっているのかを知りたいと思い、竹虎さんにインターンシップの受け入れをお願いしました。



感想
私が参加したインターンシップの内容は、2月17日の中小企業家同友会ビジネスマナー研修会と、2月23・24・25・27日の竹虎ひろめ市場店での販売研修、26日の同友会経営理念検討会、28日の同友会インターンシップ総括といったものでした。私は、アルバイトで接客をしています。接客をしていてお客様に「ありがとう」と言ってもらえる喜びを知っているので、接客業に就くのもいいかもしれないと考えていました。けれども、自分は本当に接客が好きなのか、向いているのか確信が持てませんでした。このインターンシップを経て、私は本気で将来も接客をしていきたいと考えるようになりました。お客様に「ありがとう」といってもらう喜びだけでなく、お客様に対して「ありがとうございました」と言う喜びも感じることができたからです。

ひろめ市場店での販売研修の初日は、お客様に話し掛けるタイミングが上手くつかめず、たくさんお客様がいるにもかかわらず、あまりお客様とコミュニケーションがとれませんでした。二日目には、販売員の石元さんに「何か提案があったら、遠慮せず言ってください。」と言われたので、虎斑竹をアピールするポップを作ってはどうかと提案してみました。石元さんが快く承諾してくださったので、ポップを作った経験などなかったのですが、石元さんのアドバイスを受けながら作ってみました。自分の作ったポップに目をとめてくださっているお客様に、虎斑竹の商品をすすめて、お客様が虎斑竹のお箸や花かごを買ってくださったときの嬉しさは忘れることができません。4日間の販売研修の中で、販売員の石元さんとたくさんのお話をすることができました。その中でも特に心に残っているものがあります。それは、感謝の気持ちを忘れてはいけないということです。社会人になってしまうと、働いてお金をもらうということが当たり前になりすぎて、働くことができるということに感謝をする気持ちなど感じなくなってしまいがちです。けれども、誰のおかげで自分は働くことができ、収入を得ることができるのか考えてみると、感謝の気持ちは自然を生じてくるものだと思います。

竹虎の場合、山で竹を切る職人さんがいて、工場で商品を作る人がいる。(スケジュールの都合で今回のインターンシップでは須崎の工場の方へ伺うことはできなかったので、商品の製造に実際どれだけの人が関わっているのか見ることができなかったのですが。)お客様にさらにいいものを提供しようと、新商品を考え、インターネットショップを管理し、年中無休で働く専務がいる。そして、竹虎の商品を買ってくださるお客様がいる。商品を作る人がいて、それを買ってくださるお客様がいるから、わたしはここで仕事をすることができる。そのことを忘れないでいたら、感謝の気持ちを持って働くことができるし、いつもお客様に心のこもった「ありがとうございました」が言えるのではないかと思います。 17日のビジネスマナー研修会の際、理想の社会人像についてグループ討論をする場面がありました。その中で、社会人の大先輩の方々が、「感謝の気持ちを持つことができる人」が理想であるとおっしゃっていました。インターンシップを終えて、その言葉の意味が分かったような気がします。私も、常に感謝の気持ちを持って、心のこもった「ありがとうございました」が言える社会人でありたいと思います。

このインターンシップの間に、何度か中小企業家同友会の集まりに参加させていただきました。そこで強く感じたことは、経営者自身が勉強し、成長しつづけようという姿勢です。経営理念検討会では、他の人のためにアイディアを出しあう様子を見ることができました。業種はバラバラでも多くの人が集まって協力し合うと、本当に多くの意見が出てよい方向へ向かっていくことを目の当たりにしました。一人で考え込まずに、周りの人と協力しあおうという姿勢を見習おうと思います。 また、自分の改善すべき点も見えました。集まりの中で、他の企業のインターンシップ生は同友会の経営者の方々と積極的に話をし、名刺交換等をしていました。私は、名刺を持っていなかったので、その様子を周りでボーっと見ているだけでした。しかし、今考えると名刺を持っている持っていないに関係なく、自己紹介をしてたくさんお話を伺うべきだったと後悔しています。経営者の方々とお話する機会など、これから先ないと分かっているのに行動に移せないでいました。もっと積極的に発言したり、行動できるようにならなければいけないと感じました。

最後になりましたが、本当にお忙しい中インターンシップを受け入れてくださった山岸専務、親切に指導してくださった石元さん、藤中さん、成長しつづける社会人としての姿勢を教えてくださった同友会の方々、皆さんのおかげで得るものの多いインターンシップになりました。普段の生活をしていたのでは体験できなかったことばかりです。インターンシップに参加して本当に良かったと思っています。皆さん、本当にありがとうございました。
提案
専務は経営理念検討会の中で、「竹のある暮らしを提案したい」ということをおっしゃっていました。私たちは、質が悪くても海外で作られた安価なものを求めてしまいがちです。しかし、専務の思いは、値段に関係なく質の良い竹製品を日本人の生活に提供したいというところにあると解釈しました。

そこで、私は、首都圏のインテリアショップに竹虎ブランドの商品を置いてみてはどうだろうと考えました。竹製品のみを扱っているお店では、消費者のニーズに合わせて、質の良くない輸入物も置かなければいけません。しかし、質の良いものだけを扱っているようなインテリアショップでは、値段に関係なく質の良いものを求めるお客様が多いのではないかと思います。それに、インターネットのみで竹虎を知っている人たちにとって、竹虎製品を実際に見ることができるというのはとても嬉しいことだと思います。
四代目 ひろめ店で販売研修をしていて感じたことですが、多くのお客様が竹皮草履や下駄に目を止めてくださいます。若い方はめずらしいと言い、ご年輩の方は懐かしいと言って足を止め、手にとってくださったりするのですが、ほとんどの方が「高いねー。」などと言って通り過ぎていってしまいます。

そこで、『竹皮草履ができるまで』といったような、商品の紹介VTRを作り、店頭で流してみてはどうかと考えました。VTRのように、視覚と聴覚にうったえるものは、お客様の興味をひきつけると思いますし、職人さんの技が伝われば、お客様に商品の価値も理解していただけるのではないかと思います。


ありがとうございました!!
見てはいけない!虎竹の里コンテンツ,竹虎四代目(山岸義浩),作務衣,さむえ,SAMUE
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