竹皮草履作り方

最高の履き心地を愛する全ての皆様のために
世界一のフローリング履きと胸をはる竹皮草履は、一度履いたら忘れられないような気持ち良さで少しづつファンの方を増やしながらロングセラーとなってきた竹虎の逸品です。そして、もともとは古くからずっと愛用されてきた生活道具のひとつでもあった竹皮草履には、ずっと受け継がれてきた伝統の技を守り続ける職人がいます。
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竹皮草履をオススメする理由
老舗竹虎がイチオシするには理由(わけ)があります。この道20年30年という熟練の職人が、一編み、一編み、丁寧に編み上げる竹皮ぞうりは、目がビッシリと詰まって、それは見た目にも丈夫そのもの。竹皮は裏表がありますから、ねじれないように注意しながら歪まないようにまっすぐと編み上げていくのは、簡単なようで非常に高度な技術が必要とされます。少しでも経験のある方でしたら、この竹皮草履のできばえの美しさにまず驚かれることでしょう。
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竹皮と藁縄(わらなわ)

竹皮について
竹皮集めも職人の大事な仕事のひとつです。竹は雨の降った後など水が豊富な時には一日で1メートル以上も成長するすごいパワーを秘めた植物です。大きくなる過程で次々と筍の皮が剥がれ、この一枚一枚の皮が竹皮草履の材料となります。剥がれ落ちた竹皮を集めるため連日のように竹林に通い、集めた竹皮は乾燥させて数年保管しておきます。水に戻して柔らかくした後、専用の道具で細く裂いて短冊状にした竹皮を熟練の職人が草履に編み込んでいくのです。
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抗菌性・消臭性
もともと竹皮は昔から食品の包材として利用されてきました。ボクの小さい頃にはお肉屋さんでは竹皮に包んでくれましたし、おにぎりを竹皮に包んだお弁当を食べるシーンを時代劇で観たことはありませんか?抗菌性、消臭性などの機能面も忘れてはならないところ。そして、水にも強い竹皮の耐久性。ワラぞうりみたいにクズがたくさん落ちることがないのも優れたところです。
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資源の有効利用
材料の竹皮は高知の竹林から集めます。今では孟宗竹に代表される竹は、あまり使われることはありません。竹は手入れしなくても毎年どんどん生える生命力の極めて強い植物です。せっかくの里山の竹皮も使われることなく忘れられつつありましたので、竹皮を有効利用できることは竹たちにとっても嬉しい事だと思うのです。

ワラ打ち機
竹皮草履の材料は全て身近にある竹皮や稲藁です。編み込みに使う藁縄は、知り合いの農家さんの刈り入れを手伝い分けてもらう稲藁で手作り。大型のワラ打ち機械で何度も叩き、ワラを扱いやすいように柔らかくしていきます。
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藁縄(わらなわ)
竹皮草履の芯に使う藁縄も竹皮草履職人の手作りです。地元の田んぼで育つ稲藁を使い丈夫な縄に仕立てています。身の周りの素材を上手く活用して暮らしの道具を作った、一昔前そのままの貴重な営みです。
竹皮草履の作り方

専用の道具を使って竹皮を細く裂き、竹皮編みに使える幅にします。
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芯の紐に竹皮を編み込んでいきます。
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竹皮草履の三つ又
草履作りに欠かせないのが三つ叉。足の指で代用される職人さんもいますが、美しく丈夫な草履を作るのにはやはり三つ叉が必要です。編み込み用の4本の藁縄をループにして引っかけ、ギュッギュッと軽く力を込めて竹皮草履が編まれていきます。

樫の木製
三つ叉は硬い事で知られる樫の木で作られています。この硬い木に深く刻まれた藁縄の後が竹皮草履職人の毎日の丁寧な仕事ぶりを代弁してくれているかのようなのです。

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稲藁にハギレを巻きつけて鼻緒を作ります。この鼻緒を竹皮編みの本体につけ、裏面に飛び出した余計な稲わらは切り落とします。
鼻緒について

竹皮草履の鼻緒の生地はできるだけハギレを有効活用するようにしています。派手だったり地味だったり一足ずつ違うことも、竹皮ぞうりのひとつの魅力となっています。


手や道具を使って編みをギュッと締めます。かかと部分の竹皮のしまいをした後、金属の棒を押し付けて転がすようにして、本体を平たくします。


鼻緒よりも細くとった稲わらにハギレを巻きつけて、前ツボ(指の股で挟む部分)用のヒモを作ります。この紐を通して裏側に輪を作り、そこに草履本体の芯に使われている藁縄を通して、前坪と本体をつなぎます。
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本体にしっかりと付けた前ツボと鼻緒を結びます。再度前ツボの紐を裏面に通して更に本体に巻きつけ、仕上げに前ツボ部分を金づちで叩きます。
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前ツボ用の道具
前ツボを本体に取り付けるための棒は、紐を挟みこんで通すことができるようになっています。
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余分な稲わらや竹皮を切り落とし、完成。1足にまとめる紐にも藁縄が使われています。
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一枚、また一枚
リズミカルに動く職人さんの手。一枚、また一枚と細く裂いた竹皮が編み込まれ、だんだん草履の形に仕上がってきます。見ていると簡単そうにみえる草履づくりですが、竹皮がねじれないように美しい楕円形に仕上げていくのには、何足も失敗しながら長い長い時間をかけて習得した熟練職人のなせる技が必要です。
サイズについて
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だいたいの感覚で手がサイズを覚えているといいますが、23センチの女性用サイズから28センチの特大サイズまで細かいサイズがあります。最後はメジャーで長さを確認。ですがやはり自然素材を手作りしていますので、多少のサイズの違いはご了解くださいませ。
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他のスリッパが履けなくなる
素朴ながらしっかりとした形に加え、特に素晴らしいのは何といっても履き心地。ワラのぞうりや布のぞうりなんかがありますが、竹皮の履き心地はまったく異次元の快足感。一度履いたら、本当に他のスリッパは履けなくなります。夏の湿度の高い日にも暑い日にもサラリと涼しく、刺激が心地よく大好評なんですが、なんと寒い季節には反対に優しいほのかなぬくもり。だから、一年通してご愛用いただけるんです。暖かい地方だと冬でも素足で竹皮草履という方も多いです。寒いところにお住いの方には五本指ソックスや足袋靴下のような鼻緒の履ける靴下でのご使用がオススメです。
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伝統の技、いつまでも
都会のデパートで竹皮草履づくりの実演を何度かさせてもらったことがあります。 水に湿らせた竹皮を用意していると、その竹皮のしなやかさ、丈夫さに驚かれました。ご年配の方からは、「疎開先で作り方を教わった」「田舎の父が作っていたのを思い出す」「学校で履いていた懐かしい」など沢山のお声をかけていただきました。そのたび、こんな伝統の灯を消したくないなあ…心に強く誓ったものです。
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