虎竹のある暮らし
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いばらぎデザインフェア2002

■いばらぎデザインフェア2002 これが「売れる」デザインだ
■竹虎のサイトから、何を学ぶのか!?
有限会社プラネッツの倉田さん(ふろしきや)と、 「電脳カマタ食堂」のカマタスエコさん。(関連サイトキリンシーグラム「ボストンクラブ」公式ファンサイト ) はるばる瀬戸内海を越えて、高知の片田舎虎斑竹の古里までお越し頂きました。

いばらぎデザインフェア2002では、当サイトと、四国の超有名ショップお菓子材料専門店「クオカ」さん がピックアップされてご紹介されました!
ムチャクチャ光栄至極!しかしっ!クオカさんはお世辞なしに素晴らしい実績のあるサイトですが...当サイトは...?(^_^;)
それでも、かなり強烈にお誉めいただいてますので、とっても嬉しくなってます。(^o^)そういう訳で、下記に抜粋してご紹介いたします!



■ブタも褒めれば木に登る!調子にのって全文ご紹介!
【竹虎】
さて、もうひとつのサイト。 これはクオカさんとは実に対照的なタイプのデザイン。
ここも偶然なんですが、四国。高知県にあります。実際にお正月にお会いしてきました。このお話しはちょっと後に。

さて、まずは竹虎サイトの添削図をご覧ください。



■いばらぎデザインフェア2002 これが「売れる」デザインだ~竹虎サイト添削!



■いばらぎデザインフェア2002 これが「売れる」デザインだ~竹虎サイト添削!
ずいぶん先ほどとは違いますよね。
ここは竹細工・竹製品を製造販売しているお店なんですが、ちょっと、竹製品っていうと地味ですよね。
しかもさらに、このあたりでしか採れないというトラフ竹というマイナーな竹を日本全国に大々的に売ってるんです。
その情熱がすごい。

で、このページを見てください。
何やら、いっぱい載ってますよね。ごちゃごちゃしてると感じる方もいらっしゃるかも。
でも、とにかく見てください。思わず読んでしまう。
ぐいぐい引き込まれるんですね。このタイトル、コピー、表現。
題して「やる気が伝わる[熱血]のデザイン」なんです。

ここは、さっきのクオカさんとは別の方法で信頼を感じさせています

1つは、この部分。決済方法。お金のことですね。
これだけいろいろな方法でできますよというのを、最初に、視覚的に訴えています。
これはとても効果的。安心しますね
実はこのあたりに「信頼」を消費者から勝ちとるいろいろな要素、仕掛けがあります。

創業1894年。老舗ですよね
これだって、立派なアピール。
古くて、昔からちゃんと商売やってるよ、って。
それを四代目が若々しくやってるわけです、ネットを使って。
それだけで扱ってる商品の保証になりますよね。

それと、特筆すべきはこれ。 この人の登場回数。

実はこの方がこのサイトのオーナー、山岸さん。

下に長いページなのでズーっとスクロールしていきますが、
何と、トップページだけで6か所もご本人が出てきます

さっきクオカさんのところでも申し上げましたが、
人が出ること、その大切さを、オーナー自らがやってる訳です。
この一番上のお顔、ご覧ください。三遊亭夢之助みたい。これご本人。
こんな人でした。ここも、ここも。山岸さんがネットショップを始めてよかったことの一つに
「今まで伝えたかったことを、きちんとたくさん表現できる、つまり伝えることができて、うれしい」
とおっしゃってました。

このご本人の登場は、ただの出たがりではないんです。
全部、竹のすばらしさを伝えたいがための結果。
高知に訪ねる前に、メールのやりとりで人となりはわかっていましたが、
お会いしていた半日の間、ずーっと竹のことばかり。まだ38才。
でも、頭の中は竹のことでいっぱいです。



商品を見てください。
竹細工のイメージだと、カゴとか、工芸品とか、普通はそんなものしか思い浮かびませんが、どうですこれ。

ワインクーラー、システム手帳、竹皮スリッパなどなど。


しかも3月14日のホワイトデーに「男は黙って竹製品」ですから。

ムチャクチャです。でも、すごいでしょ、このエネルギー。

ネットショップを始めて、まだ1年経ってないそうですが、12月の売上げは100万だそうです。


デザイン的にはきれいとは言えないかもしれませんが、その熱意とか誠意は伝わってきませんか? 

それを計算してはやってないのですが、デザインの迫力として見えてますよね。



【ネットのクチコミの影響力】
さて、竹虎さんとのメール。

これはユーザーが買った物に感激して、うれしくてメールをしたケース。それに竹虎さんが返信しています。
実はその後が重要。このユーザーは、メールの速さや中身、対応のよさに感激して、
つまりは竹虎さんのファンになってしまった。


で、ファンになるとどうなるかというと、この人は自分のホームページの日記の中で、竹虎さんを紹介しているのです。
1日500アクセス。もちろん無償。つまり「ねえねえ、こんなに素敵なお店があったよー」って。
これがいわゆる、ネットでのクチコミ。これが実はすごい力を持っています。

この日記を見た人が、実際に高知のお店へ行ってモノを買ってしまってるんです。
逆に考えるとコワイ。その反対もありますから。あそこはダメだ、となったら早いです。

この後の第3部でも、このメールについてはかなりのお話しになると思いますが、
つまりは竹虎さんの場合、その熱意がメールにも反映されている、ということなのです。



【ネットショップを始める前に、自分で買ってみる】
さて、駆け足で2つの代表的なデザインを見てきましたが、もちろん、これだけではありません。
世の中には優秀なサイトがたくさんあります。
それぞれが工夫を凝らして、頑張ってます。大切なのは、それがなぜいいのかをご自分で理解すること。
教えられて形だけをマネても、すぐにメッキははがれます。

その第一歩は、とにかくインターネットを使うことです。
買い物をたくさんしてみることです。
マニュアル本や業者に頼んで作ってもらう費用の前に、自分がお客になって、自分のお金を使って「買う」こと。
いい・悪いの判断をご自分ができるようになることです。
そうして始めて自分のやろうとしている方向が見えてきます。

整理なのか熱血なのか。それ以外にもたくさんあります。



【デザインのまとめ】
偶然にも、この2つは四国でした。
しかも、どちらのホームページもオーナー自ら、ご自分で作っていらっしゃいます。
デザインのプロではないのです。

しかし、それぞれがお菓子のプロ中のプロであり、竹細工竹製品を語らせたら日本一熱い男です

それがデザインを作ってます。
まず、そこ。
テクニックではないのです。
とは言いながら、他でもないデザイン講座ですから、デザインのポイントをいくつかまとめてみます。プリントをご参照ください。

(1)商品を見せること 主役は、売っている物、見せたい物です。
  デザインは、その引き立て役。動いたり音がでたりが好まれるケースはまれ。

(2)人をみせること(もしくは人の気配を感じさせること) 要するに、正体をきちんと明かすことが大切です。
 
それが信用につながっていきます。

(3)軽いこと ネットは地方に行けば行くほど、熱が高いです。しかしインフラは整備されていない。
  地方の熱いユーザーに合わせる。回線スピードの遅い環境でも負担を感じずに見られる「重さ」が大切。

(4)どんどん改良する いい仕組みはどんどん採り入れるべきですし、よいと思っても合わないこともあります。
  いつも同じでは、あきられてしまいます。


「動いてる店だなあ」と思ってもらうことが大切。
クオカさんも竹虎さんも、現在の形になるまで、何度もリニューアルされています。
作ったら終わりではないのです。 この4つ。つまり、実際のお店と考え方は同じです。

以上です。ありがとうございました。
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