黒竹ビール運び
細い黒竹を使った、極めつけの瓶ビール運び。大切なお客様や、楽しい仲間との宴席をさらに盛り上げてくれそうです。2本用、3本用、4本用の3タイプからお選びいただけます。
竹曲げの技
そもそも真っ直ぐな竹など1本もないので、油抜きという製竹工程の際にガスバーナーの火で熱を加えると同時に、曲がりを矯正する「矯め加工」をしていきます。曲がった竹を真っ直ぐにするのも大変な熟練のいる技術ですが、竹を美しいカーブに曲げていく技術も更に難度の高い竹職人の技。
この黒竹の曲がり、技あり。
丸窓に使われていた黒竹の曲げ加工で培われた、竹職人の技術が活きています。
黒竹のこだわり
黒竹は、細くても非常に丈夫な竹です。黒竹のツヤは、塗料ではありません。竹をバーナーであぶった時に竹からにじみでる竹の自然な油分です。この丈夫さと竹の独特のしなりを生かして竹虎では縁台や玄関すのこに使っています。表面の色は、生えてから秋頃までは緑色ですが、次第にメラニン色素が増えてきて紫黒色、又は、紫褐色に帯びてきます。青竹と比べて幹が細いのが特徴です。
伐採してきたばかりの黒竹は自然のものですから一つとしてまっすぐなものはありません。そこでまず黒竹をまっすぐに直すため「ため直し」という作業を行います。黒竹はガスバーナーで一本づつ丁寧にあぶられ、竹自身から出る油分で拭き上げると見違える様にツヤが出て美しくなります。黒々とツヤが出た黒竹は、匠の熟練の技でため直され(曲がりを専用のため木で矯正する)真っ直ぐな黒竹の製品へと生まれ変わるのです。
黒竹の林から
南国高知は黒竹の特産地でもあるんです。海風の吹く陽当たりのいい斜面は黒竹の林がひろがる所。青々とした葉の中に細く黒い線が何本も何本も縦ならんでいます。製竹され深いツヤのでた黒竹をまるで飴細工のように自由自在に曲げて作られた竹細工を手にするとその確かな技と創意に感動すら覚えてしまいます。冷たい泡の一杯と、笑顔の向こうにサラサラと音をたてて風にそよぐ黒竹の林が見えてきそうです。
細部へのこだわり。目打ちと接合部分
竹の枝の付け根部分は丁寧にノコを入れ、黒竹の表皮をキズつけないように取り除かれています。接合部分は黒竹に穴をあけ竹釘でとめたあと、籐でしっかりと巻いています。
底部分の籐あしらい
底部分は表皮をはいだ籐芯を染めて波状に曲げ、加工して使用されています。4本用はさらに丈夫にするために、黒竹を力竹として縦横に3本使用しています。
持ち手部分
2本の黒竹を合わせて籐でかがった持ち手部分、4本用の持ち手のみ幅が広くなる分だけ籐かがりのあしらいが少し違います。
サイズ
サイズは3種類からお選びいただけます。瓶は直径8cm未満のサイズが入るようになっています。
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。