白竹建仁寺垣用割竹のご感想

余談ですが、御社所在地の須崎には一つの思い出があります。
２０１０年１月、60歳代最後の年に四国八十八霊場を巡る歩き遍路に挑戦していました。
高知県に入って膝を痛め、だましだまし歩いていましたが、36番札所青龍寺を打ち終えたあと歩行も難しくなってしまいました。
何とか須崎駅までたどり着き、須崎名物と聞いて「鍋焼きラーメン」をいただき、福岡へ戻りました。
膝の痛みが治った同年4月、須崎駅から37番札所岩本寺、38番金剛福時へと再出発しました。
88番大窪寺を打ち終えた時には70歳を越えていましたが、素晴らしい遍路旅でした。
特に各地で受けたお接待に心が沁みました。その内の一つを紹介します。
道端で休んでいる時、手押し車を押した90歳前後と思われるお婆さんが話しかけて来られました。
お接待ですと20円を渡されておっしゃいました。
「私もお参りしたいのですが年取ってしまって、もう叶いません。10円はあなたのために、10円は私のためにお供えしてください。」

あれから10余年、素晴らしい思い出として私の心の奥底で輝いています。
末筆ですが、商品は完ぺきな状態で到着しました。
御社の一層の繁栄を記念いたします。

竹の素材感や、乾燥感がとても気に入りました。
子ども時代に、田舎で竹林の中で遊んだことや、タケノコを取ったこと。
いままで、遠い存在だっつた竹が、近くの素材になりました。
ありがとうございます。