濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

竹皮右近下駄の台の修理とゴム底交換を、自分でやってみましたぞね!

竹皮右近下駄


竹皮右近下駄はこじゃんと愛用しよった下駄。通勤にも普段使いにも、そうそうコレを履いて海にも行ったし畑仕事もしたなぁ。けんど下の写真の通り片チビになってゴムも取れかけ、去年からめっきり使えてないがです。こんな下駄、皆様のお家にもないですか?


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修理の時はどうしたらエイろう?竹虎では鼻緒のすげ替えのみなら出来るがやけど、台の補完やゴム底の交換は往復送料と材料、手間代に見合う修理をするがが難しいきお受けしておらず、お近くの下駄屋さんで見てもらう事をすすめゆうがです。


けんど下駄屋さんて「老舗」「高級」のイメージがあって行くのに勇気がいるがよね~。下駄の台の削れやゴム底の貼り替えってどうやるがやろう...。ちょっと調べてみると木工用パテや靴底の滑り止めシートを使って修理方法を発見。もしかしたら自分で出来るかも...よし、いっちょやってみるちや!


ゴム底を一旦全部はがして小石等を取り除きます。底はすでに取れかけちょったき素手で取れました。接着がまだ効いている場合は、ドライヤーで熱を当てると接着材が柔らかくなって取りやすいみたい。次に木部用のエキシポパテで傷を埋めたり、削れて無くなったところの形を作ります。ちなみに、寅子の器用さは中の上くらい。粘土遊びの感覚やけんど、ほどんど無くなったかかとの成形は難しい!パテが完全に乾いたら粗めの紙ヤスリでゴムを貼る面を平らにします。


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台の修理が出来たら、補完した部分を塗装します。虎子はホームセンターの人にも相談して、水性ウレタンニスなる塗料を使いました。塗装出来たらいよいよゴム底の貼り替えちや!


ソール用ゴムシートを下駄底の形に合わせてハサミで切ります。前坪の取りつけに必要な裏蓋を作っておくのをお忘れなく!接着が一番心配やったき念のためと、下駄底とゴムの両面全体に厚み3mmくらいたっぷり塗ったがです。


そして圧着...あああああー!!!隙間から接着剤があふれ出てますぞね~!!!


粘りがあってとても拭きとれない、手にもついてベタベタ、ワタワタするうちに固まり始めました。仕方ないのでそのまま接着。後からやったかかとの方は薄~く均等に接着剤を付けて、どうにか無事出来ましたぞね。


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鼻緒のすげ替えを担当の竹虎スタッフにお願いしたら完成ちや~。さて、自分で修理してかかった材料費と時間は、


エキシポパテ木部用:2,340円...3コ


ソール用ゴムシート 17cm×23cm:600円...1コ


セメダイン スーパーX 20ml:540円...1コ


水性ウレタンニス130ml:950円...1コ


合計4,430円(税抜)


片方だけで、台の修理作業に約3時間、塗装とゴム底貼り作業に約3時間。パテと接着剤の乾燥にそれぞれ24時間づつかかるので、一足の修理が完成するには2日半はかかります。


自己流のやり方で何とか出来たものの、耐久性は不明、時間もお金も労力もかかるし、出来栄えも自分の器用さ次第。なるほど、修理の大変さが分かりましたちや~。あと!竹虎四代目に言われたがやけど、下駄は木の台が傷む前に修理してもらうのが一番!修理する方も下駄も楽ですき。


プロの下駄屋さんはきっと、もっときれいに仕上げる技術があるはず。自分で直して愛着がますます強くなったけんど、次回は下駄屋さんにお願いしようと思ったのでした。

竹皮右近下駄でよさこい祭りを楽しんできますぞね♪

下駄 竹皮右近下駄


「高知の夏の風物詩、よさこい祭りまであと一週間となり...」


お昼のニュースでこんな話題が流れてきました。そうながです!2017年8月9日(水)~12日(土)は待ちに待ったよさこい祭り(^0^)高知市の方へお出かけした時、踊りの練習をしよるがを見ました。もう練習風景を見ただけでワクワク、そわそわ...。来週が楽しみ♪


お祭りの足元はやっぱり下駄ですぞね。寅子は普段から竹皮右近下駄を愛用しよります。下駄を買うときは竹皮右近下駄にしようか虎竹女右近下駄にしようか、かれこれ1時間くらい悩みまし。見た目は虎竹女右近下駄が好みやけんど、竹皮の機能性は捨てがたい...。結果、毎日使いたいき足裏の感触を優先させて竹皮右近下駄にしたがです。虎竹女右近下駄は上品で「特別な日用」って感じちや。けんど何時かは虎竹右近下駄もゲットしますきね~!


本当に、どこに行くのも竹皮右近下駄。けんどこの間、たまたまサンダルを履いて出かけたがです。すると、最初は普通に歩きよったがやけんど、だんだん足の汗で滑るようになってきました。そう言えば足って意外と汗をかくがよね~って、久しぶりに思い出しましたぞね。竹皮の履物は自然と汗を吸収、放出してくれるき、すっかり忘れちょったがです。竹皮草履のリピーターさんが多い理由も納得。一度このストレスフリーの快足さを味わうと他のものは履けませんぞね(^^)


それと、それと!竹皮の履物は足裏が刺激されて、下駄を脱いだ時の足の疲れ具合が全然ちがう!人が全国からこじゃんとやってくる高知のよさこい祭り。竹皮右近下駄をはいて思いっきり楽んできますちや!

足の皮が剥けても

天然藍染め女下駄


大好きな色は?と聞かれたら迷う事なく紺色と答える私のお気に入りの履き物の一つ、それは天然藍染め女下駄です。お隣の徳島県で手間暇かけて作られた藍染め。無地ゆえ一見、地味に見えるのですがコーディネートが苦手な分、何とか履けそう。


桐部分に足を入れると足馴染みの良さを瞬時に感じました。でもちょっと鼻緒がきついので親指と人差し指で挟む前ツボ部分を慎重に引っ張り調節。下駄=和装やお祭りというイメージを払拭するべく平日、しかもTシャツにズボンといういでたちで犬の散歩へ。


見た目は重そうですが桐材なので軽くぐんぐん歩けます。ところが5分程経った頃でしょうか、突然、足に痛みが走ったのです。気にせず歩を進めるも痛みは次第に増してゆきます。


何かおかしいで。


やっと足元を見たところ、なんと足の甲の皮が剥け赤くなっていました。もう片方の足は何ともないので歩き方や力加減のせいかもしれません。いかん、これ以上は歩けんちや。運動が足りませんが仕方なく帰る事にしました。


そして1週間後、天然藍染め女下駄を履いてまた散歩へ。...やっぱり皮が剥けます。足触りの良さを気に入ってしまった為、このまま下駄箱へお蔵入りさせてしまうなんて勿体ない!予め絆創膏を2カ所に貼り、履く事2~3週間。


鼻緒が若干、緩くなったからでしょうか。絆創膏なしで長く歩いても足の皮は剥けず、思わずやったー!と万歳。何としても履くぞという執念と根性が実を結んだ瞬間なのでした (^_^)