先日竹虎に嬉しいお客様が来て下さったがです。それは、なんと...TOKIOの国分太一さんぞね!「国分太一のおさんぽジャパン」という日本各地の風景や人の魅力、日本のモノづくりの素晴らしさを伝えてくれる番組で、竹虎を訪れてくれたそうながです。寅子は撮影現場におらんかったき、テレビ放送を楽しみに待ちよったがですけんど、残念ながら見ることが出来ず...。後日テレビ局の方が送ってくれたDVDのおかげでやっと鑑賞させてもらうことができたがよ!
今回は、日本の匠シリーズということで竹虎を訪れてくれたみたいちや。「編み方を見たらどの職人さんが編まれたか分かるがです。」竹虎四代目の説明を聞きながら、国分さんは色々な竹細工を眺めてくれちょりました。けんど、その竹細工がお店に並ぶまでには、たくさんの手間がかけられちゅうがです。
早速、竹虎工場に移り「油抜き」の作業風景を見てもらいます。700度のガスバーナーで竹を炙り、全面に熱が伝わるよう指先で日本唯一の虎竹をクルクルところがすこと数秒...。取り出された虎竹の表面は、艶々と綺麗に輝いちょりました。実はこれ、何か塗料を付けて磨き上げたわけではないがです。竹には油が沢山含まれちょって、その油分を炎で炙りだすことで艶のある綺麗な色に変わっていくがです。
さらに、その熱を利用して竹の曲がりをまっすぐに矯正していくがちや。竹虎工場長が矯め木と呼ばれる穴の開いた大きな木に竹を差し込み、真剣な眼差しで一節ずつ伸ばします。仕上った虎竹は美しい虎模様がくっきりと浮かび上がり、少しも曲がることなく一直線に伸びちょりました。
「まっすぐにするだけでこんなに大変なんだねぇ・・・。」
と国分さんも感慨深げやったちや。竹は竹職人が山から一本一本伐り出して、手作業で丁寧に加工していきます。この度視聴者プレゼントとして特別に「国分太一のおさんぽジャパン」と刻印した虎竹夫婦箸も全部手作業で仕上げられちゅうがです。今回のDVDを見て、「日本のモノづくり」の一端を竹虎が担っちゅうがやなぁ、と改めて実感しましたちや。