濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

夏の竹帽子

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「麦わら帽子...?」


そう私がつぶやいたのは、竹虎四代目の職場の壁に竹帽子が飾ってあったからです。白い壁に生える複数ある飴色の竹帽子。まるで何かの星座のように絶妙なバランスで飾られています。ついついお洒落やしレトロだなあ~♪と思って見入ってしまうのです。


竹帽子は通常の麦わら帽子に比べ、編み目が細かいのです。細い細い竹ヒゴで均一かつ丁寧に全体が編まれています。頭を被るクラウン部分にある菊状の形がなんとも可愛らしい♪と思いました。帽子のリボン部分はあけび素材で編まれ、帽子のつば縁部分には白竹のあしらいが!竹素材なのでしっかりと頑丈そうに見えます。見れば見る程手作りとは全く思えない!!丁寧で細やかな仕上がり。思わずじーっ...と見とれてしまいそうです。いつも職人さんの正確な技術なしにこんなに美しい形はできないのでは?!と思います。


竹帽子を見ますと、竹ヒゴと竹ヒゴの間がわずかに隙間があるのです。これは通気性が良さそう♪なので夏にかぶるのにはもってこいだな~とも思います。竹はしなる性質があるので竹籠や竹ざるなど様々な竹細工が作られますが、竹帽子のような複雑な形にも変化できることには驚きです!!


竹虎四代目の30年ブログでも複数回登場している竹虎四代目愛用の竹帽子。竹かご職人さんが、自分のお父様が作った竹帽子を自分でも作られたことが始まりだそう...。真似して作ることができたのも凄いですし、こんな素敵な帽子をご高齢の職人さんが作り続けられている!!ことにも驚きました。普段はインテリア雑貨として飾られてはいますが、夏は色んな所へ出掛けて行く竹虎四代目の相棒でもあります。竹帽子が活躍する季節が、今年もあっという間にやってきそうです。