4月に入ってよくのぼり竿が立っている光景を目にします。
「あ~、もうそんな時期か...。」
と、思うことがあり、数年前までは毎年、私の実家に立てていたことをどこか懐かしく感じています。しかし、最近では鯉のぼりを立てる場所が無いので、ベランダ用の小さな物が多くなってきていますし、のぼり竿に木を使用しているのがほとんどです。昔は大きな孟宗竹を使用していたようですが、いつの間にか木が主流になっていたのかな?と思うほどです。
実は私の家も、鯉のぼりを立てる場所が無く、小さい物でもいい。と思っていましたが、縁起物だからと大きな鯉のぼりを頂き、フラフに幟にとお祝いに頂き立てる事になり、そう思えば、3本、実家の山から木を切り出し、使っていた事を思い出しました。その時に、父の言った言葉に私の頭に「?」の文字が浮かびました。
「木を切る時は、この日がつちの日やき切ったらいかん。明けてから切って乾燥させて、皮を剥ぐぞ。」
「つちの日」って?
「つちの日に木や竹を切ったら、虫が入ったり、腐りやすい。だからきられんがよ。つちの日が明けてから切らんといかんが。」
と、言われました。不思議に思い、調べてみると不思議なことが分かりました。
つちの日とは
●大犯土(おおつち)
庚午(かのえうま)の日から丙子(ひのえね)の日迄の7日間
●小犯土(こつち)
戌寅(いぬとら)の日から甲申(きのえさる)の日迄の7日間
のことだそうです。それに奇数月にしかないそうです。実家の冷蔵庫に貼られている紙に「つちの日」が書かれているのを見たことがありましたが、意味までは全く知らず、気にすらしていなかったことに後悔をした感じでした。
こういったことも、調べてみないと分からないことで、そういえば祖母がお餅やお味噌を作り時に、よく暦を見てもち米や大豆を水に浸していたことを思い出しました。
昔の人はそうやって暦とともに農作業等、色々なことをしてきたのかな~?と、お恥ずかしいですが、この年になって思ったことでした。今、私も竹虎に入社して、竹を身近に感じながら仕事をしていますが、まだまだ知らないこと、勉強することが山ほどある!と再認識したことでした。