濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

竹炭枕、程良い硬さがエイ

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竹炭枕


不眠症、とまではいかずとも何だか寝付きが悪い!という方は、意外と多いそうです。私もどちらかと言うと例にもれず...。ベッドに入ってからも眠れずに、そのまま1~2時間くらい布団の中でゴロゴロ...なんてこともしばしばあります。そのため「驚くほどスヤスヤできます」「はっと気付くと朝でした」とお客様から快眠報告が届くたびに、竹炭まくらが気になって仕方ありません。私もそんな羨ましい体験してみたい!と思い立ち、ついに竹炭まくらデビューです。


初めて枕に頭を乗せた感想は「ちょっと硬いかな?」。もう何年も低反発の枕を使っていたせいか、竹炭ならではのズシッとした硬さやガサリと擦れる音にギャップを感じざるをえません。でも何故でしょう...竹炭まくらのこの感じ、何かを思い出すような...?この無骨ながら優しい感触、手作りのぬくもり...以前もどこかで?


そうだ、数珠玉です!数珠玉の枕に少し似ています!数珠玉を皆様はご存知でしょうか。おじゃみ(お手玉)などの材料によく使われる、トウモロコシに似た黒く硬い実をつけるイネ科の植物です。最近ですとハトムギと呼んだほうが、ピンと来る方も多いかもしれません。田舎暮らしの私が小学生の頃、水辺にはほとんど数珠玉が群生していました。せっせと集めたその実で母が作ってくれたのが、数珠玉枕だったのです。母お手製の枕と竹炭まくらを一緒にすると怒られるかもしれませんが、疲れた頭も首も沈みすぎずガッシリと受け止てくれる、この包容力と安心感...やっぱりエイ!


十数年ぶりになる枕の程良い硬さに懐かしさが蘇ります。あれこれ考えすぎてギュッと縮こまった脳の緊張が、スッとひいていくよう。快眠の竹炭まくらデビューの夜は言わずもがな、そのまま熟睡コースとなりました(^^)