先日、子供が大変気に入っていつも履いていた竹皮スリッパの鼻緒が切れてしまいました。
「コレ、もうなおらん?(もう、なおらない?)」
「ここが切れたから、もう、無理。なおらん。(なおらない。)でも、新しいのまた買ってくる。」
「このウサギが良かったな~。」
と、一言いって、残念がりながらしぶしぶゴミ箱へ。
残念ではあったけれど、もう3年近く履いていたし、本人は大変気に入って、いつも履いていたので直すことが出来たらと思ったけれど、スポンジが磨り減り、前ツボではなく鼻緒自体が切れていたので修理不可能。買い替えるまでは私の竹皮スリッパを履いていたけれど、やっぱり人それぞれの足の形に馴染んでいるので履きづらいようです。
最初、買ってきた時には、初めて見る履き物に物珍しさ半分、恥ずかしさ半分のようでしたが、竹皮の気持ちよさを知ってからはもう毎日、いつも履いていました。竹皮スリッパを祖父母や叔父に見せて
「気持ちよさそうな履物やね。」
と言ってもらえたのが嬉しかったようで、ちょっとした買い物に行く時にも履いて出掛けていました。可愛い鼻緒を見つけては
「●●●の柄の鼻緒はどう?」
と、聞いても
「イヤ!!もっと可愛い物がいい。」
と言われ、子供ながらにこだわりがあるのか。と思い知りました。今の時代、自然素材の物を使った履き物を子供履くということはないのでは無いか?と思います。私も小さい頃にわら草履を履いた経験は全くなく、竹皮スリッパと出会って初めて履きました。
自然素材の気持ちよさを子供に教えることが出来、気に入ってもらえて本当に良かったと思います。今では家族みんな愛用していますが、催促されている子供の気に入った鼻緒のスリッパを探すのに奮闘しています。