皆様はミリオンバンブーをご存知でしょうか? ミラクルバンブーと言えば我らが虎斑竹ですが、ミリオンバンブーは観葉植物の一種。お家で手軽に育てられ、竹と名がつくだけあって一年中青々してくて縁起も良いことから贈り物にも喜ばれるそうです。
日頃パソコンにかじりついている私は、目薬が手放せないドライアイ...そのため目に優しい緑を机に飾ろうと花屋さんに出かけ、偶然出会ったのがミリオンバンブーでした。鉢のプレートには
「ミリオンバンブー(富貴竹・万年竹)。生命力が強く幸運の竹と呼ばれています。寒さには弱いので温度は10度以上を保ってあげて下さい。」
との表記が。竹は南方系の植物だと聞いた事がありますが、やっぱり竹は寒いのは苦手なんだなぁ~、と親近感を覚えながらしげしげと眺めていると、奥から店員さんがやってきます。水やりや肥料の与え方など色んな話をきいていると、店員さんの口から意外な一言が!
「竹そっくりですが、実のところミリオンバンブーは本当の竹じゃないんですよ(^^)」
...え、竹じゃない?だって名前にも説明にも竹って書いてあるのに??ぽかーんと呆気にとられつつも、慌ててネットでミリオンバンブーを検索。なんとミリオンバンブーはドラセナ・サンデリアーナという竹とはまったく無縁の植物だそうです。節があり姿形が似てること、縁起の良さをあやかろうとしたことで今の名前がついたんだそう。ミリオンバンブーのことをずっと竹だと信じきっていただけに、竹虎スタッフの私としてはちょっぴり恥ずかしい勘違いでした。実はつい先日も真竹(まだけ)と孟宗竹(もうそうだけ)の見分けがつかなくて、竹虎四代目に教えて頂いたばかり...。
「ミリオンバンブーは竹ではないこと。」
「竹の節部分が2重になっているのが真竹で、1重なのは孟宗竹。」
「筍から成長した後、皮が自然に剥がれ落ちるものが竹で、反対にいつもまでも皮が残ってるのが笹。」
などなど身近なようで、奥がとても深い竹の世界。竹虎で働きだしてからは、そんな竹の世界に毎日驚かされっぱなしなのです。