毎年、参観日の時に親子で竹馬の製作をしている学校があります。その際に利用しているのは虎竹です。竹馬を使用するのは秋の運動会ですが、夏休み前親子で作り、テープやマジックなどで自分なりにデコレーションします。秋の運動会までに頑張って乗りこなせるように練習する為に、親子で作っているそうです。
時折、親御さんの中には
「こんな立派な虎斑竹にじゃなくていいのに。もったいない。」
という言葉も、ちらほら耳にします。しかし、虎竹の里である須崎では、竹馬というとやはり竹は、虎竹。竹馬を使用する秋の大運動会の学年競技までに頑張って乗りこなせるように練習するそうです。
ほとんどの生徒は保育園で乗れるようになっているので、すぐに乗れるようですが、その時に使用していたのは全てプラスチック製の竹馬です。竹で作った竹馬には乗った子供はいないそうです。
そう考えると(田舎の保育園だったからかもしれませんが)、私が保育園に通っていた頃には、竹の材料から親が用意して一から竹馬を作りました。高さも個人個人が乗りたい高さにして、裸足で毎日のように乗り、足の指のまた部分によくマメが出来たことを懐かしく思います。
でも、その時使っていた竹は虎竹ではありません。虎竹は当社のある高知県須崎市安和の虎竹の里にしか生育しない本当に珍しい竹なのです。その竹を使用した竹馬に乗ることができる地元須崎の子供達は本当に恵まれている。と、つくづく実感します。貴重な虎竹を使い、そして親子で協力して作り上げた竹馬を自慢気に乗りこなす子供達が正直、羨ましい私です。
当社の電話は17時以降になると留守番電話へ切り替わります。毎朝、内容をチェックするのですが商品へのお問い合わせや配送状況等、頂くメッセージは様々です。
そんな本日、私が竹虎に入社して初めてお聞きするメッセージがありました。それは棕櫚箒が無事に届いたこと、商品を手に取っての感想です...。
何だ、感想の声かと思われたかもしれません。でも違うんです。
喜びに溢れる思いが声に集約され、震えているのです。まるで今にも泣きだしそう...そう思うと同時に、そこまでの感動を覚えて頂いた事に私の方が嬉しくなりました。
棕櫚箒は掃除機のように音が出ませんので、時間を気にする事なく何時でもささっと掃けますし、小さなゴミもしっかりキャッチしてくれる優れもの。お客様の元でしっかり働いてね。自分も愛用している棕櫚箒なのでそう願わずにはいられません。
お客様、職人さん、配送スタッフ、クロネコヤマトさんありがとう。朝からやる気を頂きました(^^)
今日も一日、頑張るぞ!
虎竹の里は、今日も気持ちの良い五月晴れです。そろそろ田植えのシーズンで、通勤途中にふと目をやると、水面に映った青空がとてもきれいで、今日も何か良い事がありそうな予感がします。
「ありがとう。」って素敵な言葉ですよね。先日の母の日ギフトでは、お客様の代筆でメッセージを書いたり、虎竹のお箸にレーザー刻印で、お名前や贈る言葉の文字を入れたりしたのですが、コメントの一つ、一つに、お母さんへの「ありがとう」という感謝の気持ちが溢れていて、本当に楽しい仕事をさせて戴きました。ありがとうございます♪
竹虎でも、先月は新入社員のスタッフ達が、初任給で両親や家族の皆にそれぞれの好きな物を買ってきて、並んで座ってもらい今までの感謝の言葉を伝えたそうです。
一人は「照れくさそうだったけど、すごく喜んでもらえた。お母さんはちょっと涙ぐんでいたみたい。」と本人も嬉しそうに話していたし、もう一人は、記念に残せる物をと考えて虎竹くじら箸置きを贈ったら、お父さんがストラップになる様に加工し、いつも持ち歩ける様にしてくれたそうです。名前も刻印してあって、とても可愛かったです。お父さんの愛情が詰まった世界に一つだけの物って素敵ですね。
心がほんわりと温かくなった今日この頃です。
私は衝動買いをよくするタイプなのですが、竹製品もついつい衝動買いしてしまいます。使い勝手が良かったり丈夫だったり長く使えたり・・・。竹製品にはたくさんいいところがありますが、見た目も洗練されてたり素朴だったり可愛かったり、ものすごくいいですよね。
なのでお弁当なんて作ってないのに白竹ランチボックスを買ったりします(買うときは「これをきっかけにお弁当を毎日作ろう」とか思ってます)もちろん竹虎で扱っている竹製品はいいものばかりという信頼からの行動でもあります。職人さんにちょっと申し訳ないのですが...。
この間はスズ竹そばざるを買いました。お客様に紹介するためのホームページが作られている段階で見た目の可愛さに惚れ込んでしまって。ページが出来上がって即効で竹虎四代目にお願いして買いました。
見た目から入る私は買ってから使い道を考えます。とりあえず普通に台所で使う水切りざるとして使うことに...でもそれはちょっと失敗でした。茹でたブロッコリーを湯切りしようと、お湯ごとスズ竹そばざるに流し込むと、あまりヒゴ同士の間が開いていないためか、お湯が思ったように下に通り抜けずザルの上を伝って指の方に!危うく火傷するところでした・・・スズ竹そばざるは水切れはあまりよくないみたいです。普通に野菜の水切りに使う場合は全く問題ありませんが、お湯切りに使う場合はみなさんもお気をつけください!
ということで私はスズ竹そばざるの使い方を検討中です。見た目が可愛いのでキッチンに置いとくだけで満足してしまってるんですけどね(笑)竹虎スタッフとしてはそろそろ怒られそうです・・・。
左上にあるのがスズ竹そばざるです。縁巻きの部分がちょっとでっぱってるのでフックにひっかけています。
先日はお菓子作りが趣味の友人と、その子のいとこちゃんとで一緒にクッキー作りを楽しみました。 クッキー生地をつくっていると、何故かいとこちゃんはテーブルをあっちこっち。 胡椒やバジルスパイスを手に取っては、しきりに首をかしげています。
「何をさがしているの?」
「あのね、クッキーは白いのと茶色いのつくるの」
困った風ないとこちゃんの返事に、私は内心焦ります。 白いのはプレーン生地、茶色いのはココア生地に違いないのですが 我が家のココアパウダーは、あいにく品切れ中なのです。
「竹炭パウダーならあるよ?」
「......え、炭?」
私が差し出した竹炭パウダーに、いとこちゃんどころか友人まで不安そうです。
「炭ってお焦げのことじゃないの、大丈夫?」
初めてみる人にとって竹炭パウダーは、かなり衝撃的なアイテムのよう。でも実はこの竹炭パウダー、キャラクターモチーフの お菓子やお弁当作りにうってつけなのです! ミッキーマウスにジジ、バイキンマンにリサとガスパール...意外と黒色デザインが多い、子供たちの人気もの。 アイシングやデコペンがなくても 竹炭パウダーで簡単につくれちゃうことを、私は知っています。(むしろ確信犯です)
「着色料も一切使っていなくて、無味無臭。ココアパウダーのようにお砂糖も入ってないから、むしろ健康的なんだよ」
どうか騙されたと思って!と自信満々の私に、二人はようやく納得。 思い思いのクッキーを成形していると、いとこちゃんが袖をひっぱってきます。
「見てみて!お母さんのお顔になった!」
笑顔満開の彼女が見せてくれたのは熱中しているキャラクターでも、お気に入りの動物でもなく、大好きなお母さん。 髪に瞳に鼻...竹炭パウダーの黒色を活かした、似顔絵クッキーでした。母の日にね、お母さんにあげる!と意気込むいとこちゃんに私も友人もメロメロ。 これは焼き加減を間違えるわけにはいきません。
竹炭パウダー入りのクッキーは、真っ黒なため見た目での焼き加減が判断しにくいです。 標準よりも短時間で焼いて、プレーン生地の様子も見ながら 少しずつ焼き時間を追加していこうと、友人とオーブンを見張ります。無事に焼き上がったクッキーの見た目に またまた驚く二人でしたが、クッキーを口にした後は
「美味しい!!全然苦くない、なんで!?」
と目をぱちくりさせながら凄く嬉しそうです。そして私は横でにんまり(*^-^*)竹炭パウダーのおかげで、レシピはシンプルなのに見た目も楽しいキャラクタークッキーがたくさん出来ました。竹炭パウダーをキッチンに常備しておいて良かった~!
竹皮草履を履いた事がありますか?竹皮の感触の気持ち良さは、やっぱり実際に履いてみないと分からないと思います。素足に近い感覚で、歩く時には自然と足が大地を掴むかの様に動くので、足も喜んでいるみたいですよ♪
でも、実は私は鼻緒の草履がちょっと苦手なんです。「エジプト型」って聞いた事ありますか?足の形をタイプ分けした時に、つま先の尖っている人の事をそう呼ぶらしく、私も親指・人差し指が長めで、それに比べて薬指・小指が極端に短いせいで、足先のシルエットがすごく尖ってるんです。この事がコンプレックスで、素足になったり、足の形がもろに分かる草履や下駄は何だか恥ずかしくて嫌なんです。でも、やっぱりたまには、浴衣とか着てお洒落したい時もあるし結局は履くんですけどね(笑)
それから鼻緒と言えば、靴ずれならぬ鼻緒ずれ(?)もすごいんです。指の又を開くのが辛くて、前つぼの太い物は入らないし、甲の皮膚も弱いらしく、ちょっとの摩擦ですぐに水ぶくれが出来てしまいます。子供の頃には母親が「必殺技」と言って鼻緒の触れる甲の部分に予めハの字に肌色の絆創膏を貼ってくれたんですが、一度その事を忘れてお祭りの後に友達ん家に上がらせてもらった時に、友達のお母さんに「佳代ちゃん、怪我したが?」と聞かれてすごく恥ずかしい思いをしました。(今では楽しい思い出ですけど)
ここまでの話で、鼻緒批判の様に聞こえたらすみません。私が言いたかったのは、人の好みも足の形もそれぞれで、自分に合ったサイズや素材を上手く選べば、ほとんどの問題は解消されると言う事です。
例えば、私の場合は「竹皮ベルトスリッパ」を履いています。最初はちょっときついかなと思ったのですが、肌と接する面積が広い分、足とスリッパが一体化している様で、摩擦も起きず快適です。竹皮の履き物に興味があっても、二の足を踏んでいる方や、今までの経験から自分には合わないと諦めている方は、一度スタッフに相談して戴きたいです。相談は無料です。(笑)
入社して三年目。まだまだ未熟な私です。でも今日、貴重なお話しを短い時間でしたが聞くことが出来ました。今までにも竹職人さんにお逢いすることはありましたが、詳しくお話しを聞くタイミングがなかなか無く、お聞きして初めて商品についての苦労などをを教えて頂きました。
高齢になられましたが、材料を取りに行くにしても人任せにせず、自分の目、そして手で触って物の良し悪しを判断して納得した物だけを作業場へ持って帰るという事をしている職人さん。こだわった材料だからこそ、良い物が出来た時には満足が得られるそうです。
「材料は自分で採ってこないとダメ。」
「最近は、良い材料が全然無くなってしまった。」
など、職人さんにしか分からない貴重な意見も聞けました。近場で良い材料に巡り会うことが出来ない為、遠方にも足を運んで取りに行くそうです。職人気質というか、やはり良い材料で良い商品を作り、購入して頂いたお客様に感動を与えたい、という思いがあるので、材料からこだわるそうです。
だからこそ、商品は一つ一つに職人さんそれぞれの思い入れがあり、お話しを聞かせてくださる職人の眼差しは大変輝き、いきいきとしているんだと思います。作る喜び。そして、手にしたお客様からの暖かいお言葉を源として日々、製作されていらっしゃるんです。
私自身、製作には携わっていませんが、毎日頂くお客様のお声。そのお声に対して、感激、感動したり、時には勉強させて頂くこともたくさんあります。しかし、そんなありがたいお言葉があるからこそ、頑張ることができるし、日々、勉強させて頂いています。まだまだ、勉強不足なので日々、勉強に励みたいと思う私です。
高知県のほぼ中央にある須崎市では地元の産業を扱った独自の教科書、「すさき」という本があります。小学生4年生になると配布されるのですが嬉しい事に当社、竹虎(株)山岸竹材店も載っています。
私もその教科書で学んだのですが、その頃から安和といえば竹虎!というイメージがずっとあり詳しい事は分からないけどここだけにしかない珍しい竹がある、安和って凄いところだなと漠然と思っていました。そして現在は、多種多様な竹製品のご紹介、虎竹のある暮らしのご提案をさせて頂いている竹虎の一員になれた事は私にとって喜びです。
たまに竹虎はどこにあるのかとお電話で尋ねられるのですが「四国の高知県なんですよ」とお返事しますと、そんな遠いところにあるのかと驚かれます。他県や他の地域の方からしたら遠く離れた場所という印象が強いかもしれませんが最近は映画やドラマの舞台ともなり熱気が増しています。このブログをご覧頂いております皆様の中にも、もしかすると「高知県」という単語が耳に馴染んでいらっしゃる方がおられるかもしれませんね(^^)
山、川、海に囲まれ美味しい果物や山菜が豊富な自然の宝庫、虎竹の里。今の季節はビワの実に袋が掛けられ病気や虫から守られながら成長していますし、休日の安和海岸は釣り人でいっぱいです。
今日は鳥が羽ばたたく際の空気を切る音を耳にしながら出勤したのですが何かしらの感動を自然は与えてくれますね。皆様にも高知県、虎竹の里を知って頂きたい、身近に感じて頂きたいと願いながらお仕事をさせてもらっているんです。