創業明治27年(1894年)より竹材・竹製品製造卸業として皆様にご愛顧いただいている竹材専業メーカーである、虎斑竹専門店 竹虎(運営:株式会社山岸竹材店)では、高知県の特産品である虎斑竹(とらふだけ)の製竹作業が本格的に始まりました。この作業には竹の「油抜き」と「矯め直し」という2つの工程があり、職人技により美しい虎模様が生み出されます。
虎斑竹の特徴は表皮に浮かぶ虎模様ですが、油抜きをする事によりその模様がより鮮明に浮かび上がります。油抜きはガスバーナーを用いた乾式油抜きと熱湯を用いる湿式油抜きの2つの方法がありますが、虎斑竹の場合には乾式油抜きを行います。大型ガスバーナーの700度の炎で炙る時間は、竹の太さや乾燥具合などに合わせて調整しており、油抜き作業が始まると糖質の多い竹から漂ってくる甘い香りが工場いっぱいに広がります。
熱を加えられた竹からは切り口や表面から竹瀝(ちくれき)という油分が噴き出し、それを竹の汚れと一緒にウエスという布で手際よく拭き上げていきます。油抜きによって余分な油分を取り除くことで竹の耐久性が高まり、自然な艶のある美しい竹肌を生み出します。
竹は真っ直ぐというイメージがあるかも知れませんが、一本として真っ直ぐな竹はありません。竹は熱を加えると柔らかくなる性質があり、油抜きをして柔らかくなった竹を「矯め木」と呼ばれる穴の開いた大きな木に差し込み、曲がりのある部分を一節ずつ押し曲げながら、竹を一本ずつ真っ直ぐに矯正していきます。
熱くなった竹の繊維を伸ばしながら、水をつけて冷却し、また元の曲りがある状態に戻ってしまわないように整えるという巧みな職人技により、真っ直ぐで美しい竹材が生み出されます。竹を加工する際にこのような製竹作業が行われている事をご存じない方は少なくありません。竹に関わる伝統技術や竹文化についての理解を広めるため、工場見学やインターンシップ、マスコミ取材の際には必ず製竹作業をご覧いただいています。
竹虎は、これからも竹の持つ自然の美しさと伝統の技術を守り、竹の魅力を広め竹文化を紡いでいきます。この機会にぜひ虎斑竹専門店 竹虎のホームページまでお越しください。
※高知家健康経営アワード2021
※令和2年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞
※第7回環境省グッドライフアワード環境地域ブランディング賞
※RED BULL BOX CART RACE TOKYO 2019準優勝
※第33回 高知県地場産業大賞高知県地場産業奨励賞
■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
竹虎 (株)山岸竹材店 竹虎四代目(山岸 義浩:やまぎし よしひろ)
E-Mail:info@taketora.co.jp
<本社>竹虎(株)山岸竹材店
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