海外で高く評価される日本の竹文化、しかしそれはアートや芸術的な側面ばかりです。それだけではない、古くから日本人の暮らしとともにあった生活の道具としての側面をご紹介したく、パリを皮切りにフランスの3地域を回る展示会を企画しました。しかし敢えなくCOVID-19の影響でパリ会場の会期中に中断していましたが、この度9月末までの日程で再開しました。パリ会場開催後は、リオン、ツールーズと続けて開催予定です。
今回の展示内容は、昔から熟練の職人が編んできた籠やざるといった身近な生活道具をご紹介するものです。素朴な竹カゴには、網目の向こうに人の暮らしが見え隠れするあたたかな魅力があります。中でも磨きと呼ばれる、竹表皮を薄く剥いだ竹ヒゴで編まれた篭や笊は、できたばかりの時からは思いもよらない色合いが深まり、長年愛用すれば無二の友人のようにも思えます。
この度の展示のため、どうしても復刻したかったものの一つが、祝儀籠。肴籠(さかなかご)とも呼ばれ、縁談が成立すると鯛やイトヨリといった赤い魚を入れて祝儀の贈り物として使っていた籠です。この竹籠を使うのが高知だけの風習なのか、どこか他県でも行われていたのかはハッキリしていませんが、かつて竹虎には普通に並べられていた生活道具でした。
また、高知県の伝統的特産品である虎竹ももちろん展示。日本で唯一、高知県須崎市安和でしか生えない虎斑竹は、その名の通り表面に虎皮模様をもつ竹です。この物珍しい竹は、フランスでも現地の人々の目を喜ばせるに違いありません。
日本の衣食住すべての暮らしの中に深く関わってきた、竹の道具たち。その素朴ながら美しく、愛着を込められて使われてきたが故のぬくもりは、遠い異国のフランスでも魅力を発揮するでしょう。
<虎斑竹専門店 竹虎>
「日本の伝統的竹細工」
■パリ会場
会期:~2020年9月末
会場 - Espace ASIA, 1, rue Dante, 75005 Paris, tel : 01 44 41 50 10
※高知家健康経営アワード2021
※令和2年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞
※第7回環境省グッドライフアワード環境地域ブランディング賞
※RED BULL BOX CART RACE TOKYO 2019準優勝
※第33回 高知県地場産業大賞高知県地場産業奨励賞
■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
竹虎 (株)山岸竹材店 竹虎四代目(山岸 義浩:やまぎし よしひろ)
E-Mail:info@taketora.co.jp
<本社>竹虎(株)山岸竹材店
〒785-0024 高知県須崎市安和913-1
TEL 0889-42-3201 FAX 0889-42-3283 (営業時間 9:00~17:30)