6月5日(金)に英国王立美術大学でファッションショーが開催されました。ファッションデザイナーは高知県出身の中山直哉氏。高知県でしか成育しない虎模様の浮かび上がる不思議な虎斑竹(とらふだけ)を創業明治27年の虎竹専門メーカー竹虎が素材提供したのです。その日本唯一の虎竹と、日本の和室の畳の形からヒントを得た四角い布との、まさにジャパン伝統デザインのファッションが披露されました。
虎斑竹とは高知県須崎市安和でしか生育しないという不思議な竹です。虎のような模様があることからそう呼ばれました。土佐虎斑竹命名の父、牧野富太郎博士はじめ、幾度か各地に移植を試みましたが、虎模様が綺麗にできず虎斑竹にはなりませんでした。虎模様が浮かぶ原因は未だ解明されておらず、まさに、虎斑竹は安和の風土から生まれた神秘の恵みです。
そんな貴重な虎竹をファッションに取り入れたのが、英国王立美術大学院で学ぶ中山直哉氏。中山氏は竹を衣服のデザインに取り入れたコレクションを制作しています。日本の茶室をイメージした衣装は、四枚の生地と、竹材から作られる独特なもの。長方形の布地は、並べると日本ではおなじみの四畳半の見取り図のようになります。薄く柔らかな布に編み込んだ竹を骨組みのように加えた、珍しいデザインが目を引きます。また、ベルトのバックルや留め具など、本来なら金属やプラスチックで作る細かい部分まで日本産竹材から作られているのも特徴的です。虎竹の命ともいえる表皮の模様が、衣装をより引き立てる工夫となっています。
中山氏の作品はWWD(Women's Wear Daily)やVOGUE(ヴォーグ)といった有名ファッション誌のウェブサイトにも掲載されています。高知で生まれた虎竹と若きデザイナーが、日本の和を武器に世界へ挑戦しました。
<虎斑竹専門店 竹虎>
VOGUE
※高知家健康経営アワード2021
※令和2年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞
※第7回環境省グッドライフアワード環境地域ブランディング賞
※RED BULL BOX CART RACE TOKYO 2019準優勝
※第33回 高知県地場産業大賞高知県地場産業奨励賞
■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
竹虎 (株)山岸竹材店 竹虎四代目(山岸 義浩:やまぎし よしひろ)
E-Mail:info@taketora.co.jp
<本社>竹虎(株)山岸竹材店
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