虎斑竹とは?のページをリニューアルしました。
日本唯一、土佐虎斑竹(とらふだけ)についてご紹介します。
虎斑竹(虎竹)は淡竹(ハチク)の仲間ですが、表面に虎皮状の模様が入っていることからこう呼ばれています。この模様は幹に付着した寄生菌の作用によるとの学説もありますが、全国でも高知県須崎市安和の虎竹の里でしか成育せず、本当に神秘的で不思議に満ちています。イギリスBBC放送が取材に来られた時
には「ミラクル!」を連発されていました。高知市五台山には、命名の父である世界的植物学者の牧野富太郎博士ゆかりの牧野植物園があり、こちらに虎斑竹を移植しています。これまでも各地に移植を試みたものの何故か虎模様が綺麗にできず虎斑竹になりませんでしたが、やはり牧野植物園でも美しい虎模様はできていません。まさにミラクルバンブー。虎斑竹は安和の風土が育んだ山の幸なのです。
11月から1月頃にかけて伐採した虎竹の仕入れ作業は3月~4月頃までかかります。急勾配の細い山道をエンジン音とキャタピラの音を響かせながら分け入り、一日中重たくて長い竹を伐ったり、担いだりする竹の伐り出し作業は大変な重労働です。良質な親竹を残し、間引きもしながら1本1本、目で確認して色づきのよい虎竹を伐りだす山の仕事は、ずっと受け継がれてきた虎竹の里の伝統の技術です。虎竹の里では1月~3月頃にかけて竹の選別作業が行われます。虎竹は表面の模様の付具合によって大きく価値が異なり、山から出された虎竹は、太さ別、品質別、用途別に1本づつ選別され結わえなおされて、それぞれの保管場所に運ばれます。竹は品質維持の為、旬の良い時にしか伐採しないので、この時期に一年分の材料が山から運び出され土場に積み込まれるのです。
保管している虎竹は、必要に応じてそのつどトラックで工場に運び込み必要なサイズの切断作業を施していきます。
虎竹の製竹作業は4~5人がチームを組んで行い、少し残っている枝の付け根部分をキレイに除去する「竹の目打ち」、ガスバーナーによる「油ぬき」、「矯め作業」という流れで進みます。ガスバーナーで油ぬきをすると竹の油分がツヤをだし、美しい虎模様が浮かび上がります。それと同時に、熱くなっている竹の熱を利用して曲がりをまっすぐに矯正していきます。直径が大きく長い虎斑竹は専用の大きな矯め木を使用しています。竹には一本一本個性があり、一本として真っ直ぐなものはありません。その個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で矯正されます。
1894年(明治27年)の創業以来百有余年、竹虎ではこの日本唯一の虎斑竹ならではの独特な自然の風合いを生かして、多彩な竹製品、竹細工を生み出しています。
今日も竹林に登っていくと沢山の虎竹がサラサラと音をたてて迎えてくれます。
どこまでも続いている美しい竹林を見つめていると、この竹といつまでも...
そんな思いを新たにするのです。
<虎斑竹専門店 竹虎>
虎斑竹とは?
※高知家健康経営アワード2021
※令和2年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞
※第7回環境省グッドライフアワード環境地域ブランディング賞
※RED BULL BOX CART RACE TOKYO 2019準優勝
※第33回 高知県地場産業大賞高知県地場産業奨励賞
■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
竹虎 (株)山岸竹材店 竹虎四代目(山岸 義浩:やまぎし よしひろ)
E-Mail:info@taketora.co.jp
<本社>竹虎(株)山岸竹材店
〒785-0024 高知県須崎市安和913-1
TEL 0889-42-3201 FAX 0889-42-3283 (営業時間 9:00~17:30)