起業塾 2006年4月号

雑誌掲載
<特集>ネット起業で確実に稼ぐのコーナーに竹虎が紹介されました。竹虎がインターネットで成功するまでの道のりが掲載されています。成功までに様々な苦労を乗り越えており、今の竹虎があるのです。
起業塾 2006年4月号

成功の秘訣
徹底的に消費者目線で、ホームページを制作

DATA
虎斑竹専門店 竹虎
竹虎四代目 山岸義浩

成功することで得られた周囲の理解

高知県須崎市安和。峠に囲まれた難所と呼ばれるこの場所に"虎竹"という竹が生息する。日本で唯一、この場所にしか生息しない不思議な竹だ。この竹を原料に、竹炭や竹雑貨など様々な竹商品を生み出しているのが創業112年の老舗メーカー『虎斑竹専門店 竹虎』だ。


3年間で売れたものは300円のレターセットが1つだけ

「インターネットビジネスを立ち上げた当時、"虎竹"という竹の認知度はとても低いものでした。けれど、お箸やお盆などを始め、虎竹を原料にした商品は全国各地に広がっている...。この矛盾を埋めたい!"虎竹"の存在をもっと知ってもらいたい!そんな想いから、インターネットビジネスを始めました」と、『虎斑竹専門店 竹虎』四代目、山岸義浩さん。

現在、日本のインターネット人口は約1億2千万人と言われている。ネットビジネスなら、この莫大な人数を一度に相手にすることができる。少ない経費で幅広い展開を想定できるのが魅力で、『虎斑竹専門店 竹虎』においても、明治時代から続く伝統ある"虎竹"を現在の世に広げる方法として、インターネットを選んだのではないだろうか。

「サイトを立ち上げてから最初の3年間で売れたのは、300円のレターセットが一つだけ。その時は、何が悪いのか、売れない理由がわかりませんでした」ネットビジネスをしている以上、パソコンに向かう時間が増えてしまうことは仕方のないこと。とはいえ、売り上げという成果が出ないうちは、机に向かって座っている時間を周囲に理解してもらえない。焦りや葛藤の中、"四代目という誇り"そして"代々続いてきた伝統を守り抜きたい"という想いだけは、忘れたことがないという。
「机に向かっているだけじゃ、周りには何をしているのか伝わりませんからね(笑)昼間は通常の店業務、夜はパソコン。当時はとにかく必死でしたから、寝る間を惜しんでやっていました。頭の中に常にあったのは"どうやったら商品が売れるのか"それだけです」


自分が消費者になってみること!そして何があっても諦めないこと!

商品を売るために売り手順に必要なもの。それは、客目線に立てるかどうかである。ネットビジネスの場合、実際の商品(実物)が消費者から見えない。実物に手を触れないまま購入するということが、どれだけの不安材料になるのか。また、実際に買ってみないとわからない不便をいかにカバーできるのか。ここがポイントになってくる。

「知人に紹介されて参加した勉強会で教えられたことは、『消費者の立場に立つためには、自分が消費者にならないと分からない』ということ。確かに、実際に自分がネットで買い物をしてみると、『カート(買い物かご)がないと買いにくい』『カード払いができないと不便』など、売れない時には気付かなかった点が沢山ありました。それからですね。数か月後には売り上げはグングン伸び、マスコミにも取り上げるまでになりました。『"虎竹"という日本唯一の竹にこだわって信じてやってきたことが、やっと報われた』という想いでいっぱいでした」
チャンスは必ずやってくる。「こだわり」「どんな状況にいても諦めない強さ」「チャンスを見極める力」「飛び込む勇気」。これらが明暗をわけるキーワードではないだろうか。

「ついてきてくれたスタッフには感謝しています。悩むとき、焦るとき、扉を開く鍵は必ずあります。その鍵を探すこと。常に前を向いていること。この精神は、創業当時から受け継いでいる教えなんですよ。諦めの悪さは筋金入りです(笑)諦めなければ、そして成功に向けて努力をし続ければ必ず道は開けます」


(雑誌「起業塾 2006年4月号」より転載)

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