竹虎 メゴ笹洗濯籠
たった一人の職人の手から生み出される幻の逸品
職人のこだわりが光る
「昔はこういうのがあったよね......」という道具が、今は見かけなくなる。そんな品の代表格だった洗濯籠が、一人の職人の手でよみがえった。高知は四万十川流域の窪川で採れる"メゴ笹"という笹が原材料。このしなやかで丈夫な笹をそのまま編み込んであるため、表面はささくれもなくつややか。笹を一本一本吟味して、一つ一つていねいに編み上げた、これぞぜいたく品だ。
作りたては鮮やかなうぐいす色だが、使い込むうちに写真のような落ち着いた色合いに変化していく。素朴であるがゆえに、ずっと使い続けたくなる逸品だ。
ほれぼれするような、美しいフォルム。もちろん見栄えだけでなく、表面にけば立ちのない丸竹のため、洗濯物を傷めない......など、機能的にも優れている。
(雑誌「おやこで選ぶやさしいデザイングッズ100」より転載)