竹虎
世界中でここしか採れない貴重な竹をネットで販売
山岸竹材店 山岸義浩社長
全国でも高知県・安和の山里でしか育たない虎のような模様が浮き出た虎竹(虎斑竹)を使った竹材の専門店「竹虎」を運営しているのが山岸竹材店(高知県須崎市)の山岸義浩社長だ。
「貴重な虎竹をもっと世の中の人に知ってもらいたいというのがウェブショップを始めたきっかけでした」
一九九七年に自社サイトを立ち上げてみたものの二〇〇〇年七月までの三年余りで売れたのは三〇〇円の竹炭レターセット一点のみ。
「もうやめようと思いました。しかし、その時たまたま参加した船井総研のセミナーで二一世紀はIT化の時代だと聞いてもう一踏ん張りしようと思ったのです」
偶然は続いた。ちょうどその時期に高知県産業振興センターが業界の第一人者イージーの岸本栄治氏を塾長に招いて「e商人養成塾」というのを開催していた。そこに参加することで山岸社長は、一からノウハウを学んでいったのだ。
「よくよく自分のサイトを見てみると買い物かごの機能が付いていなかった。というのも私自身がネットで買い物をして気付いたことや養成塾で学んだことはその日のうちにすべて自分のサイトに取り入れていきました。
全国の竹材店へ虎竹を卸していたためそのネットワークを駆使して、商品開発を次々展開。
今では月商一七〇〇万円を超える販売実績を上げる店舗になった。
(雑誌「ビジネスチャンス 2006年2月号」より転載)