竹材
虎斑竹 竹製品
海外も選択肢のひとつだが、
日本の竹は、日本の暮らしの中で
認められて、使ってほしい
1894(明治27)年に大阪市で創業、二代目が須崎市安和へ店を移し、自生する美しい虎模様を持つ日本唯一の虎斑竹を中心に、竹製品の製造・販売をしてきた「山岸竹材店」。その四代目、山岸義浩さんは、「虎斑竹の製品は土佐藩政時代からお殿様に献上されていたという記録があります。この竹文化が連綿と受け継がれてきたことに価値があります。」といいます。
虎斑竹をはじめとする竹材を使った4000点ほどのアイテムがあり、職人が技術を駆使して編む竹製品の温もり、スプーンや箸など竹ならではの口当たりの優しさ、年数が経過してでてくる色合いや風味を、日本に住む人に認めてもらいたいと山岸さん。日本の森林面積全体でみると、竹林の面積はわずか0.6%ですが、建築資材、衣服への竹繊維の活用、竹炭の抗菌・消臭性といった竹材ならではの衣食住への関わりなど、付加価値を見出せれば可能性が広がると感じています。
11月から1月下旬までが虎斑竹の伐採の時期で、1年分を山出しします。そして選別、乾燥、ガスバーナーによる油抜きを経て、熟練した職人の手で節々をまっすぐに矯正(製竹)していきます。
生産者の声
竹虎電気自動車・竹トラッカーやスペイン・ボックスカートレースなど世界で話題になるようにしていますが、これはすべて職人を舞台にあげたい、職人に光を当てたいという気持ちだけなんです!
(雑誌「森のチカラ、里山の恵み」より転載)