須崎「竹虎」坂下り魅せた!
スペインの大会出場 観客沸かせ特別賞
【須崎】スペインの坂下りレース「ボックスカートレース」にこのほど、「竹虎 山岸竹材店」(須崎市安和)が初出場し「特別感謝賞」を手にした。山岸義浩社長(56)は「すごい熱狂ぶりだった。竹のPRができた」と喜びを語った。
山岸社長「竹PRできた」
北部の都市ビトリアで6日に開かれたレースには31台がエントリー。エンジンやモーターは使わず、坂道を下るタイムを競った。スピード重視の低車高車に交じり、須崎市特産の虎斑竹で作ったカートで参戦した山岸社長。竹の甲冑姿でのドライビングは、観客の注目を集めた。
市街地のコース沿いは地元民で埋まり、想像以上の熱気に満ちていたという。3回チャレンジしたが「周りの声援は覚えてるけど、どう走ったのか...」と山岸社長。記録は35秒台と伸びず、15位に終わった。
ただ、竹のPRに関しては手応え十分。大会に誘ってくれたスペイン人のイヴァンさんと世界竹機構の会長も竹製の車で出場。大会を盛り上げた"竹チーム"の3人には、主催者から特別感謝賞が贈られた。
山岸社長は10社以上のテレビ局や新聞社などの取材を受け、竹虎をしっかりアピール。「竹業界の外にも技術を伝えることで、利用の可能性が広がる。それが大事なことだと思う」と、竹の有効活用への思いを一層強くしていた。
(新聞「高知新聞 2019年8月17日」より転載)