通風筒
高知県須崎市の限られた山でしか生育せず、虎模様が特徴とされる「虎斑竹」を内装に使った電気自動車(EV)が、同市から横浜に向けて走行中だ。五日は充電のため、滋賀県草津市に立ち寄った。
「忘れられつつある竹の素晴らしさを知ってほしい」と須崎市で竹材店を経営する山岸義浩さん(五三)が発案。ネットで製作費用三百五十万を集め、職人四人が三カ月かけて完成させた。
今後、岐阜と愛知、静岡各県を通り、横浜では百万円を寄付した支援者に感謝を伝える。道で止まるたびに「竹でできてるの?」と驚かれ、竹籠のような涼しげな車体が注目の的とか。猛暑の続く今の季節にぴったり?
(新聞「中日新聞 2016年8月6日」より転載)