簡単ヘルシーな"時短料理"
せいろで一石二鳥
「家族のためにおいしく体にいいものを作りたい。でも、手間をかける時間がなくて...」という忙しい皆さんにオススメなのが"せいろ料理"。「お湯が煮立った鍋にせいろをセットして、あとは蒸し上がるのを待つだけ。蒸し器より手軽に蒸し料理ができ、しかもヘルシーなんですよ」とは、自宅で料理教室を開いているSHUFU-1ミセスの岡野陽子さん。"せいろ料理"について教えてもらいました。 (ライター/上野啓子)
ラクラク調理で、失敗なし
1度に3品・4品が完成
「せいろというと、中国料理のイメージがありますが、和洋中いずれの料理にも使えます。せいろは、焦げたり、煮崩れする心配もないので、調理がラクラク。しかも、たいがいの料理が10分弱で出来上がります。2段・3段とせいろを重ねることで、1度に3品・4品の調理ができてしまうのも魅力ですよ」と岡野さん。また、蒸気が食材に熱を与える蒸し料理は、食材に含まれる繊維質を柔らかくします。ジャガイモなどはホクホクに、肉や魚はふっくらジューシーになるとか。「香りがよく、うま味を閉じ込めて、栄養素の漏出を最小限に抑えることができるので、体にも優しい料理です」
ここに注意すればさらにおいしさ倍増
せいろを使う際は、せいろを水につけておきましょう。お湯を沸かし、蒸気が上がってせいろをセットして蒸します。2段以上で蒸すときは、1番下に火が通りやすいので、途中で順番を入れ替えて。また、真ん中を開けて円状に食材を置くと、蒸気が通りやすくなります。
第5回SHUFU-1グランプリ・料理部門に入賞の岡野洋子さん。普通の主婦でも簡単に栄養バランスがとれる【まごわやさしい】を念頭に、毎日、家族の献立を考えているとか。料理教室「なみきみち」を主宰
"時短家事"で暮らしHAPPY
家事・育児・仕事...。日々の忙しさに「24時間じゃ足りない!時間がほしい」と思っているミセスの皆さんは多いのでは。少しでも手間をかけずに済ませたいことの一つが家事。毎日を少しラクにする"時短家事"について、「時短家事コーディネーター」の柴田洋子さんに聞きました。
あれもこれも...頑張り過ぎないで
あれもこれも全て自分で...と思っている人は多いですが、そんなに頑張り過ぎないで。頼れるところは便り、手が抜けるところは抜く。決してずぼらでなく、掃除も料理も、ちょっとした工夫やテクニックで効率を上げるのが時短家事です。まずは自分の暮らしを振り返り、一番欲しい時間は何かを考えて、その時間以外の部分を見直していきます。自分は当たり前だと思ってやっていたことも、他の人にとっては当たり前ではなく、不要なことも。人と話すことで「それってやらなくていいんだ」と気づくこともありますよ。やらなければいけないけどできない-はストレスに。やらないと決めれば、気持ちも楽になります。
時短家事のコツ
■作り置き料理や調理器具を活用
"せいろ"は一度に何品も調理でき、調理時間も早いのが魅力。魚焼きグリルは隙レット鍋などを利用すれば、掃除も楽。肉や魚はもちろん、パンやアヒージョ、グラタン料理にもOK。せいろもスキレット鍋も、そのまま出せば豪華に見え、食器の節約にもなります。
■掃除はちゃちゃっと、パパッと、ササッと
掃除はためると時間が掛かります。歯磨きしながら洗面所を拭くなど、汚れが軽いうちに1~3分掃除するだけで毎日キレイに
■行動線を考える
やることは同じでも、導線を変えて行動をコンパクトにすることで、時間を短縮できます。
(新聞「リビングひろしま 1752号 2018年2月17日」より転載)