注目の一品
竹炭練り込み消臭・調湿
山岸竹材店「竹虎 竹炭消臭敷パッド」
体臭を抑える敷きパッド「竹炭消臭敷パッド」。
1894年(明治27年)に創業した竹材・竹製品メーカーが、寝具として開発した敷きパッド。竹炭を練り込んだ樹脂でわたを作り、それを中わたに採用したパッドで、気になる体臭や汗、アンモニア臭を吸着する効果に優れる。商品はシングルとダブルの2サイズ用意。
竹炭は、地元高知産の孟宗竹(もうそうちく)を原料に、昔ながらの土窯で職人が焼成した。タケノコから親竹に成長した伐採に至るまで一切の薬剤、農薬、化学肥料は使っていない。竹炭には無数の微小な孔があり、この孔が空気中のにおい物質や水分を吸着し、消臭・調湿機能を発揮する仕組み。湿気の多いときは吸収、乾燥してくると吸収した水分を放出し、室内の湿度を調整する働きも期待できる。丸洗いも可能。発売元は山岸竹材店。
<開発者から>
当社は、高級タイプの「土佐虎斑竹(とさとらふだけ)」など竹そのものを販売するだけでなく、竹で作ったキッチン道具や弁当箱、スリッパ、バッグなど多彩な雑貨の製造販売も行っている。
新製品は、わたし自身の体験から生まれた。わたしも50代に入り、それまで他人事と思っていた加齢臭を家族に指摘され、ショックを受けた。そこで、竹炭のにおい吸着効果に着目し、敷きパッドを開発した。一般的な竹炭枕のように竹炭粒を使う方法もあったが、洗濯性のよさを考慮し、竹炭を練り込んだ樹脂わたを採用。お年寄りがいる家庭やペットと一緒に暮らす家庭にもお薦めしたい。(社長の山岸義浩さん)
(新聞「日経MJ 2017年4月24日」より転載)