これぞ究極のおひとり様グッズ?
日本唯一といわれる虎模様が渋すぎる!
虎竹孫の手
表面に虎皮状の模様が入った虎斑竹(とらふだけ)は、ミラクルバンブーとも呼ばれ、全国でも高知県須崎市安和の虎竹の里でしか生育しない非常に希少な竹だ。この虎斑竹を使った孫の手はまさに自然の賜物。虎竹の伐り出しから選別は、目利きのベテラン職人が行い、厳選された虎竹は油抜き、矯(た)めという工程を経て、まっすぐに矯正していく。こうしてようやく孫の手の材料になるのだ。竹の節をそのまま生かし、職人が一本一本、手削りで仕上げた孫の手は、首のカーブには特徴があり、手削りならではの繊細な微調整により、ちょうど掻きやすい曲がりを実現している。孫の手サイズは2種類。手指の先のような極上の掻き心地を体験してみてほしい。
虎竹の里でしか生育しない虎斑竹
植物学者が調べても、なぜ虎竹が安和の地にしか育たないのか、その謎は未だに解明されていない。別の地方に移植を試みても、この美しい虎斑は生まれないのだ。11月~1月頃に伐採した竹の仕入れ作業は数カ月かけて行う。
職人の手で丹念に矯正される竹
一本一本に個性がある虎斑竹。その個性を最大限活かすべく、熟練の職人が丁寧に矯めていく。ガスバーナーの熱であぶり、油抜きをして、節々をまっすぐにしていく。それが孫の手や竹かご、インテリアに生まれ変わる。
一本一本の絶妙なカーブは全て手仕上げ
独特の首のカーブが、まるで人の手指で掻いているような極上の掻き心地を実現。カーブの角度、持ち手の幅など調整しつつ、細やかな技で仕上げていく。自然な竹の節をそのまま生かした孫の手はまるで作品のようだ。
創業123年の老舗竹材店 竹虎
創業明治27年(1894年)、創業123年の歴史を誇る虎竹専門店。国内外から注目される全国唯一の虎斑竹を育む、静かでのどかな虎竹の里から、竹の専門店ならではの「竹のある暮らし」の提案をしている。温もりあふれる孫の手をぜひ。
(雑誌「男の隠れ家別冊 おひとり様のすすめ。」より転載)