須崎の虎斑竹EV快走
横浜までの旅過 愛知県を通
【須崎】須崎市安和地区だけに自生する「虎斑竹(とらふだけ)」で電気自動車(EV)を覆った"竹虎自動車"が同市から横浜に向かって快走を続けている。1日に出発した後、各地でメディアに取り上げられるなどPR効果は上々。充電を繰り返しながら、7日には愛知県を走り抜けた。当初の計画通り、11日にゴールする予定。
「竹虎 山岸竹材店(須崎市安和)の山岸義浩社長(53)が発案し、インターネットで製作費約350万円を集めた。横浜市在住の大口出資者に感謝を伝えようと、山岸社長が運転している。
全行程は約900キロ。高速道路は通行できず、国道などを走る。各地で新聞やテレビ、ラジオの取材を受けながら、7日は愛知県を通過し、午後遅くに静岡県に入った。これまで大きなトラブルはなく、山岸社長は「(車内に冷房もなく)暑いけんど、天気に恵まれて良かった。高知県出身者や支援者にも沢山応援をもらってうれしい。最後まで安全に気をつけたい」と話している。
充電1回の走行距離は50キロ程度で、約2時間ごとにコンビニや知人のいる企業など、事前に決めたポイントで充電しながら横浜市を目指している。
(山本 仁)
(新聞「高知新聞 2016年8月8日」より転載)