高知・「竹虎自動車」が横浜市まで930キロ走行 「豪華な世界旅行よりワクワク」
高知県須崎市の竹材メーカー「竹虎 山岸竹材店」が6月8日、地元に自生する日本唯一の「虎斑竹(とらふだけ)を使った「竹虎自動車」を完成させた。(高知経済新聞)
竹虎カーに使用した虎斑竹(とらふだけ)
昨年10月にクラウドファンディングプロジェクト「竹虎自動車プロジェクト」(目標350万円)の目標を達成した同社。4人の職人が試行錯誤を重ね、約3カ月かけて完成させた。最高出資者で、新聞販売店を営む広田実さん(横浜市在住)には、サクセス特典の一つ「竹虎自動車でご自宅まで宅配」を実行。930キロ離れた横浜市の会社を目指す。
富山県の光岡自動車が製造する小型電気自動車「Like-T3」の車体をベースにした同車。竹細工の技法「ヤタラ編み」や、「網代(あじろ)編み」などを駆使し、外装から内装(ハンドル、座席、後部の荷物置きを含む)全てを覆った。一般的に見る竹(白竹)とは違った虎皮状の模様が特徴で、独特の渋みを引き出している。
自ら運転し、横浜市を目指す4代目竹虎の山岸義浩社長は「目標日程は10日間だが、電気自動車は天候にも左右されるので、何があるか分からない。テストランを重ね、万全の調整をしていく。不安もあるが、どんな豪華な世界旅行よりワクワクしている。これを機会に竹の強度や可能性、日本唯一の「虎竹」を知ってもらえれば」と意気込みを見せる。
出発は8月初旬予定。横浜市までの道中の様子は、SNSで公開していく。
(「Yahoo JAPAN ニュース「みんなの経済新聞ネットワーク」2016年6月15日」より転載)