日本で唯一、土佐の虎斑竹の竹製品!
須崎市安和地区のみに生育する「虎斑竹(とらふだけ)」は、その名のとおり、表面に虎のような模様が浮かび上がる珍しい竹です。
この虎斑竹を専門に扱い、竹箸や弁当箱、籠など4千点もの製品を販売しているのが「竹虎(株)山岸竹材店」です。
わずか1.5キロ間口の狭い谷間でしか育成しない虎斑竹は、筍で生えてから伐採にいたるまで、一切の薬剤、化学肥料などを使用していない無農薬の竹材です。
山岸社長は、「毎日の暮らしの中で使われる竹製品、安心・安全な竹細工を皆様にお届けするためにも、国産で無農薬にこだわっています。」と話されます。
~唯一無二の虎竹箸~
この竹材から生まれる竹箸の特徴は、軽くてしなりがあり、箸先まで四角に削り上げていることで、麺がすべらなくなっていることです。また、虎斑竹独特の模様や色合いは自然が作り出したデザインのため、同じ柄のものは二つとありません。
中でも、虎竹男箸は、竹の節から厚みがあることと、はっきりとした虎模様のある部分からしか製造できないため。希少なものとなっています。
~全ては、職人の手から生まれる~
虎斑竹の製竹作業は、竹の目打ち、ガスバーナーによる油抜き、矯め作業という流れで進みます。 虎斑竹には一本一本個性があり、その個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で矯正されます。ため木(てこの原理を利用した昔ながらの道具)を使って、ガスバーナーの火であぶり、油抜きした竹を熱で節々をまっすぐに矯正していきます。
こうしてまっすぐに製竹された竹が、様々な虎斑竹の製品へと生まれ変わります。
バッグ、弁当箱、下駄など、様々な虎斑竹製品があります。
虎斑竹(とらふだけ)
左の写真が、自然に生えている状態の虎斑竹です。この竹をガスバーナーであぶり、竹自身が出る油分で拭き上げると。右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。
(雑誌「aff[あふ] 5 May 2016 別紙 News Letter」より転載)