NY合同展から
16~17年秋冬コーテリ
軽い素材に人気集中
同じく初出展の山岸竹材店は、虎竹と呼ばれる特殊な竹を使ったバッグを展示した。60年前に日本から輸出された同様のバッグをたまたま日本で見かけた同社の山岸義浩社長が、再度海外で売れるようにアレンジしたいと考え、ニューヨークで30年以上バッグデザイナーをしてきた中野和代さんがコンサルタントとなって新しいバッグを生み出した。チュールの中袋を付け、使いやすく仕上げている。
「竹だけ置いていると竹細工になってしまう」という考えから、福井の西村金属と北陸山宗の協力を得て、眼鏡のフレームに使われるセルロースアセテートで作った同型のバッグも参考商品として並べた。虎竹を使ってこの色柄を出そうとすると年間20個しか作れず、小売価格も1800ドルくらいになる。今後はこのままで扱える高級店に売り込むとともに、価格を下げてバリエーションを作ることが課題という。
(新聞「繊研新聞 2016年3月23日」より転載)