虎斑竹バッグ 米で手応え
NY展示会で注目集める
須崎市「竹虎」
【須崎】須崎市安和地区にのみ生育する「虎斑竹(とらふだけ)」を扱う竹材メーカー「竹虎 山岸竹材店」(同市安和)がこのほど、全米最大規模のファッション展示会「コーテリー」に初出展を果たした。米国在住のデザイナーと協力してリニューアルした竹バックを出品し、注目を集めた。山岸義浩社長は「反応がここまであるとは。海外に売り出せる自信を持った」と手応えを感じている。
展示会は、ニューヨークの展示場で2月22日から3日間行われた。世界中のファッションブランドがブースを並べる中、竹虎も約3メートル四方の展示スペースを構え、竹バックをお披露目した。
山岸社長と、同行した須崎商工会議所の坂井正輝さんによると、来場したバイヤーらが、次々に足を止め、バッグを見て「アメイジング!」と驚きの表情を見せた。バッグのリニューアルを手掛けたデザイナー、中野和代さんによる説明を熱心に聞く人も多かったという。
現地のテレビ局が取材に訪れるなど注目度は上々。山岸社長は「良い物を作って、見せ方や発信の仕方を工夫すれば海外で絶対に売れる」と思いを新たにしていた。
今回の出展は試験的なもので、今後、展示会で聞いた意見などを参考にして改良を重ね、本格的な商品化を目指すという。(山本 仁)
展示ブースでテレビ局の取材を受ける山岸義浩社長=左端=ら
(ニューヨーク=須崎商工会議所提供)
(新聞「高知新聞 2016年3月7日」より転載)