地元の「竹」で作る電気自動車で高知観光 クラウドファンディングで資金調達
高知の竹材専業メーカー「竹虎」(須崎市安和)が10月6日、クラウドファンディングプロジェクト「虎竹自動車プロジェクト」の目標を達成した。
「竹の可能性を高知から世界へ発信する」という思いから始まった同プロジェクト。自動車メーカー「光岡自動車」が販売する小型電気自動車「Like-T3」をベースに、車のボディー部分(ハンドル、ホイール含む)に虎皮状の模様が入った「虎斑竹」を装飾する。
今年8月から開始した同プロジェクトにはサポーター135人が応募。目標設定した340万円を上回る351万1,455円が集まった。特典には同社が販売する「竹虎スマホスタンド」「竹製大根おろしセット」などの竹グッズのほか、高額特典には完成した虎竹自動車で高知の観光スポット巡りや、職人指導による製作体験などを用意する。
1894(明治27)年に創業し、今年で121年となる同社。4代目竹虎の山岸義浩さんは「『竹』は高知特産の代表選手。成長スピードが早く、丈夫でしなやか。海外では高層ビルの足場に使われるほど。『虎竹自動車』で竹の無限の可能性を世界に発信する。完成は来年4月の予定」と話す。
(新聞「高知経済新聞 2015年10月22日」より転載)